今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

屋久島最南端の廃屋

2008年2月17日

 

 遺骨? と廃屋

 ブーゲンビリアという花らしい

フェリーで知りあった方に、今晩宿泊予定の屋久島ユースまで送っていただいた。自転車をいくあてもなくこぐ。

しばらく海沿いを走っていて、安む場所を探していたら、道の脇に藤に似たピンク色な花を見つけた。ここでちょっとひとやすみ……と奥に小さな家がある。そこまでいって、中から窓の外に出ようと必死にばたばたしているウグイス……外に出してあげようと、「こんにちは?」……返事がないので……その廃屋に入った。

家の中は手紙やら雑誌やらが散乱。そういえば家の前にあった木の箱…………たぶんここで一人亡くなった人の遺骨だ。

亡くなったまましばらく発見されず、こうしたままになっているのだろう。少なくとももう10年は野ざらしだったのだ。


月夜のみみずく、今晩ここに泊まる! かなりこわいし、ユースのおやじにキャンセルの電話をいれたら、ものすごく不機嫌そうに、「お金はいただきますよ」

廃屋のなかは埃と蜘蛛の巣だらけ。むろん真っ暗。でも大丈夫。ウグイスを助けたのはなにかの縁だと思うし、遺骨に向かって「今晩泊まっていいですか」って聞いたから。

暗くなるまでに、自炊の準備をととのえよう。

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