今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

君津の森で

2008年6月28日

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竹を刈り、やぎやにわとりたちに会い、ヒルのわく森を滝をめざし、あるく。ヒルはしぶとく、塩水で湿らすたバンドを長靴にまいて防御する。シカが増えすぎそれにあわせ、近年大繁殖していて、ここでは夕方はヒルを捕まえてきて水槽のなかにいれ、毒草やら薬草やらためすが、効果があるのは木酢液と塩水だけだった。


夜はひたすら木を彫る。カエルの大合唱。明日は大雨。

明日は君津へ

2008年6月27日

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祖父の形見のナイフ、ノコギリかばんにつめこんで、明日は君津の森へゆく。


明日は川崎駅まで父が送るという。そこまで心配しなくていいと思う反面……

長い1日 森へいけるかも

2008年6月24日

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帰りみち、バスで作業所の二人と一緒に帰る。懐かしい感じがした。まるで4年前に戻ったよう。

知的障害のお兄さん、聴覚障害の女の子、気分障害のみみずく。三人がいちばんうしろの席にならび、駅まで帰る……うち2人はほとんど手話ができない。そこで持っていたスケッチブックで、お絵かきゲームをした。文字通りのバスレク。


三人がコミュニケーションをとるためには共通するの視覚が頼りになる。

五感、そして第六感、神さまは人間に6つの感覚器官をあたえたもうた。そのうちの一つがなくとも、尊敬をもって生きていけるいまの日本の福祉は素晴らしいと思う。もちろん差別や偏見、見えない影もあるだろう。


生命は生きるためにできている。死ぬために生きているのではない……音も光のない世界で生きる東大の教授もある。みみずくには想像もできない苦しみをのりこえた人だ。


みみずくは、文字を見るだけで苦痛だったころと比べ、ずいぶん元気にはなったけれど、あの底知れない"魔の時間"はときどきやってくる。明けない夜を信じてしまう日もある。トンネルは出口に近い気はする。これは第六感、勘、かもしれないが。


そんなこんな考えて駅につくと、帰り道の電車賃金が足りないことが発覚。結局さいごは歩いて帰ったのだが、途中ある人を見かけた。このことはいずれ書こうと思う。思えば、これも運命的としかいいようがない。


あまりに偶然が多い最近。明日は二週間ぶりの診察……

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じつは今日作業所にいったのは、千葉に土地を借り、山小屋をもつある芸術家の方に相談したいことがあったのです。


気分障害のみみずく、編み目のように監視の目が張り巡らせてある実家からしばらく離れたい。といって入院するのもこりた、と両親を説得した。

家族が心配なのはアルコールのこと。千葉にいって監視がきかなくなるのを恐れている。とにかく詳しい話しをきいてきなということで、作業所へ出かけたのだ。


驚いたことに、その芸術家の方は、市立大学のアルコール依存を診ていた元部長さんと知りあいでタッグを組み、千葉で"木工"で断酒会をやっているという。ははあ、これを聞けば、家の許可がでることは間違いない! なんという巡りあわせ、神さま、ありがとう(/_;)


明日の診断で入院をうながされないかぎり、土日に千葉へいけるかもしれない。千葉にはやぎ、にわとり、(山ビルもいる)そして、森が待ってる。食料も現地調達。ああ、どうしてもいきたい。

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図書館からバスに乗り、乗り間違えて、「馬の博物館」のある根岸台に……バス停に警戒中の若い警察官がちょうど立っていた。マスクをしたいかにも怪しげなみみずく「あの……ここどこですか?」道を教えてもらう。お金がないから、一時間ほどてくてく歩き。やっと作業所へ。横浜は暑い(汗)……聴覚障害の女の子が熱〜いお茶をいれてくれた(笑)

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みみずく、高校時代に通った横浜市立中央図書館へ。ここで多くの本やよみ、ちょこっと受験勉強をした。草木染めの図鑑を借りる。

アルコール依存

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今日はセンターは休み。午前、苦しさに負け、隠してあった合成酒を少し飲む。


匂いでばれ、激怒される。アルコールは一時しのぎにはなるが結局は憂鬱になるだけでなく、薬の作用を強め、自殺衝動にもつながるらしい。


自業自得、飲んでしまったという罪悪感からか、夕方、パニックになり、死ぬかと思うくらい、重苦しい感覚に落ちいった。髪の毛をかきむしり悶えてくるしむ。


隠し酒の持ち主の父いわく「死ぬしかないな」


嗅覚障害なのに酒の匂いを感知した母いわく「うちは金がないから臭い"鬼ころし"なんだ」


兄「薬か酒かどっちかにしろ。薬で始めたのならアルコールは飲むな」


統合失調症のお姉さんはみみずくを軽く叱ったあと「酒で自分をいじめちゃだめ。自分にごめんねっていってあげて」意外だった。


文豪三島は太宰治を「病気を治そうとさないやつに病人の資格はない」と嫌ったという。断酒できないみみずくは、弱い。親父のいったとおりこのままいけば「死ぬしかない」のは自分でもわかっている。

深夜に降り出した雨

2008年6月21日

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一週間ぶりの雨に草木たちも喜んでる。梅雨間の一週間の晴天、これももしかしたら地球の異変なのかもしれない。


夜が明けこの雨がやんだら、みみずくは父の仕事に付き添うつもり。この年になって父の働く姿を見たことがなかった。最初で最後かもしれない。これも周り道をしたおかげだ。


最近、四年前に知り合った耳の聞こえない人に惹かれ、仲良くなりたい、と思い、しまっていた手話の本を読みはじめた。みみずく、これまであった統合失調症の方や、自閉症の方とは少しだけれどコミュニケーションがとれた。たとえ言葉を使わなくても。けれども手話という非言語をもつ人は手話で話しかけてくるから、みみずくはまだ挨拶くらいの<ことば>らしか交わせない。明日も雨なら、鏡にむかって練習しようと思う。

でも、

2008年6月20日

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食べるものにも困らす、すむ場所にも困らないだけで、幸せな家族なんだ。


みみずくが戻って家はまた大混乱させてしまってるが、不幸中の幸いこともあるんだ。初めて父のオヤジらしい姿を知れたこと。母の睡眠薬をもらいにいった祖母の膵臓の異変を早期発見できたこと。母と姑の仲が少し改善してきたこと。兄との距離が少し近づいてきたこと。などなど。


みみずくにとっては知らなかった新しい世界を毎日。今日、長野では教育実習が終わった。まわりに追い越されてく悪夢を見ることもある。でも一度死にかけたこの身、もうこれ以上怖いものはない。


……といいきかせる。

世界一変な家族

2008年6月19日

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月夜のみみずくの家族。

月夜のみみずく:一人暮らしの父がたの祖母の家から帰り道。もらった電車賃で泡盛、島歌(25度)を900mlを飲み干すアルコール中毒、兼うつ病。母は激怒。普段言葉を交わさぬ父と話し合い。


父:妻(みみずくの母)にどやされつつ勤勉実直に働く小学校教員。無口。

母:自称躁鬱病。元気なときは一のことを十にしていい、うつのときは泣いて不眠。


祖母:「明日あたしんちからみんなでていってもらう。あたしには優しい息子(みみずくの叔父)がいるんだから」いびきをみとめず娘からテープレコーダーの証拠を聞かされてもうわのそら。


兄:ソーシャルワーカーをめざす自称、高機能自閉症。みみずくと父には言葉かわさず。祖母のことを「あのくそばばあ」といい、弟のみみずくには言葉はなくともうつ病のことや支援センターの資料をくれる。


世界一変わった家族。たぶんみんな自分のことがいちばんまともだと思っている。

ある漫画家さんへ

2008年6月17日

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こんばんは。お借りしたマンガを読み、感激しました。今日という日にワークランドで偶然すれちがった方が、こんなにも波乱万丈な経験をされていることにびっくりし、まだ少しドキドキしています。

今晩は半年ぶりに山手に一人暮らししている祖母の家に帰りました。祖母は80才を超えていますが、漫画に出てくるお母さんと顔がそっくりで、行動力もばつぐんです。心配かけまいと入院を知らせていなかったのに、突然、横浜から長野の閉鎖病棟(お母さまが入った特養とすこし雰囲気がにています)に来たときは、先輩の告別式から病棟へ帰り放心していた僕も、喪服を着たままベッドから飛び上がりました。そんな元気な祖母です。

自分は鬱が酷かったときは、自分のことを考えるのでせいいっぱいで、そんな状況でもあきらめずに介護をつづけている主人公と旦那さまの愛情に言葉がでません。

ワークランドには、週に数日、通おうと思います。また偶然お会いできる日を楽しみにしています。

喘息の原因

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◆往復歩きで半日かけて、その病院へ。金沢文庫にある小さな新しい病院で、院長が一人。大学病院の部長を経、評判が良いと聞いていたが、本当に話すだけで、こころが強くなるような気がした。みみずくの通う近くの生活支援センター(愛&あい)にも相談者として来て下さっている先生だ。しかし治療は市民総合医療センター(横浜市大病院)でつづけ、こちらの病院はセカンドオピニオン、主治医は変えないことに。(今の主治医は、説明なしに薬を処方したり、話しが終わっていないのに、自分からカルテをパタンと閉じてしまう、少し冷たい(本心は解らないか)若い先生で、母は今日の病院への転院を進めたが、あえて変えないことにした)


○最近の調子
・テレビを見ることが苦痛ではなくなってきた。・新聞の細かい活字が読めるようになってきた。・生活リズムがやや整ってきた。
・寝つきに時間がかかる。昼寝もしていないし、体も動かしているのに朝3時就寝という日もある。


◆そして気になるのは喘息の発作。信州にいたときは殆どなく、今日の診察でも、抗うつ薬の副作用ではないといわれた。さっきたまたま読んでいた本に喘息が<依頼心>という心理的な原因をもつことがあると書いてあった。確かに。横浜の空気やダニほこりではなく、三年間の一人暮らしから、抜けだし、家事炊事洗濯などやってもらうことで、人に頼る心が生まれたのかもしれない。それが喘息という症状で表れたとしたとしてもおかしくはない。


◆今日 いちばん感じたこと。 病気になると、<自分がいちばん大事> <自分のことばかり考える>という個人主義的(?)な傾向をもってしまうことに気づいた。これは病気がよくなるとともに、少しずつ捨てていかなければ。というわけで明日は本牧の作業所、ワークランドに手伝いに行こうと思う。(毎晩いつ来ます?と電話がかかってくる;汗)


いままでと違うことがひとつ。自分も小さいけれど障害をもつ人という自覚が加わった。ワークランドの人たちには、いつもと同様に仕事を手伝い、このことは黙っているつもりだけど。

懐かしい山の写真

2008年6月16日

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◆日付がかわってしまったが、今日は生活支援センター「愛&あい」で夜まで絵を描いてた。途中二時間はカラオケ大会(といっても参加者は七人ほど)。入院してた時、一度「襟裳岬」を歌った以来。声がでないので体をよじったりして苦悶しながら「どんなときも」を歌って、努力賞(笑)。それよりも歌う通所者の方たちの姿をみていて、美しいと思った。たとえ歌が上手くなくても、なにかこう、その歌う人の心のうちが歌を通して伝わってくるのだ。一人ひとりちがう人生、その喜びや深い悲しみ。涙がでそうだった。「精神障害者」……それは人間が便宜的に作った区別に過ぎない。皆、同じ「人間」。ゆえに心の醜い面もある。もちろん、みみずくにも。


◆精神保健福祉士の資格をもつスタッフさんや所長は、利用者の病状を聞いてくることはない。けれども、悩みがあればいつでも相談にのってくれる。なんとなく嫌で飛び出した横浜。けれどもみみずくが思春期を過ごした街でもある。


◆信州の友人、最終的には反抗してしまった上松病院の職員さんや院長、みみずくの家族、施設に通うひとたちのさりげない思いやりや厳しさ、そして亡くなった親しい人たちの見守りに支えられていることに、月夜のみみずく、生まれてはじめて、心のそこからありがとうございますと言いたい。


◆明日は、このセンターに月一で来る先生の診察を受ける。

永決の朝から二カ月

2008年6月14日

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◆昨晩は朝から夕方まで外出して、疲れて早めに寝てしまい、いまさっき起きた。インターホンがなる夢(もしくは幻聴)と、喘息(もしくは過呼吸)の軽い発作とともに。それはそうと、昨日1日は長く感じられ、月夜のみみずくの知らない世界を知って、衝撃をうけた。

朝、区役所での「はまべの会」に参加。知的障害をもつ方たちと並び、講師の指導のもと、革細工を制作(写真)する。みみずくも知的障害と思われたのか、一から丁寧に教えてくださる。(じつは革細工はさきの入院時、作業療法で体験していた) 金型をつかって、革に模様を打ち込んでいくのだが、それだけでは芸がないと思い、金型を巧みに使い鳥と猫の刻印をうち、さらに、通常単色で色づけにするところを、黄〜緑〜青と、グラデーションに染めあげたら、区役所の若い職員が、驚いていた。……これまで障害をもつ人を支援する機会は何度もあった。それだけに、まさか自分が支援される側になるなんて思いもしなかった……障害をもつ人の立場になって考えるのではなく、障害をもつ人として見られ、支援をうけるのだ。こんな体験はそうはできない、プラス思考で考え、けれども複雑な気持ちで区役所を出た。


午後は生活支援センターへ。おとといと同じ雑居ビルの二階。遅くきたのにまたいちばんのりだった。絵を描きながら、いろんな人と話す。なかには大卒の人もあれば、みみずくの知らない宗教論、芸術論を語る人もある。午前中と接した人たちとはまた異なり、ここは精神障害をもつ人たちの憩いの場で、ギャップにまた複雑な気持ちになる。


◆「自分が障害者」になった、という事実に戸惑っているのは、これまでみみずくの心に、健常者と障害者を差別する気持ちが隠れていた証拠かもしれない。またひとつ自分の知らない自分をみつけた。夕方おそくまでいろんな境遇の方たちと話し帰宅。


◆自分の知らなかった広大な世界から帰ってきて、呆けていたら、昨年亡くなった小学校時代の級友の母が、自宅を訪れる。入院前、自分で編集し、プレゼントしたMDのお礼として、なんと"相田みつを"の絵はがきとクリアファイルを届けにきてくださったのだ。(ああ……みみずくを助けてくれている。亡くなった旧友や先輩、ご先祖様が)……そんな気がした。


◆今日は14日。くしくも、先輩が旅立ったのはちょうど2ヶ月前の、今時分だ。天国から、残された人たちを、見守ってくれているのだろうか。

深夜一時。落ち着いてきた

2008年6月13日

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前の投稿は冷静さを失ったものでした。文末は自暴自棄になってしまいました。うつの病で苦しんでいて読まれたかた、不快な思いをされたかもしれません。悲観的なことはなるべくここには書かないようにします。自分の気質がどうだって、生きているのだから、いまからでも遅くない。人に批判されたって、笑われたって、それをいったん受け止め、じっくり考えた上で、行動すればいい。以下は少し前に書いたしがない話。


((……みみずくの鳩子は、むかし、赤坂マンション小6少女監禁事件で、新聞のトップになり、週刊誌でも興味本位でプライバシーまで踏み込まれ批判的に報道されました。本人はマンションの中で練炭で自殺。女の子二人は自力で脱出し、助かった……月夜のみみずくは、会ったこともない鳩子が、女の子二人を、逃げられるように図った上で、自分だけが自殺しようとしたと信じる。一人で死んでいくのが淋しかっただけなんだ。月夜のみみずくは彼と血のつながった人間。一族には自殺が多いけれど、自分は絶対、自殺はしない。まだまだ、みみずくにはすべき使命があります。亡くなった友人たちの果たせなかった夢を果たし、世の中にすこしでも貢献できるまでは、肉心と体の寿命が尽きるまで、生を全うすると誓います))

自己愛について考え 飛べない月夜のみみずく

2008年6月12日

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「よう(木、日と書く)子」という近代文学の作品を講義で扱った覚えがある。たしか、健康と病気の間の薄いジャポン玉のような膜に留まることで、現実の困難を逃れようとする女性を描いた作品だった。


NHK教育で<増える若者のうつ>というテーマを観た。九州大の精神科医いわく、中高年と若者のうつ患者の性格には次のような違いがあるという。

中高年は<真面目>、<責任感が強い>といったような、従来のうつ気質。これに対し若者は<自己愛が強い>、<漠然とした自信>、<規範に背く><環境に適合できない>といった特徴をもつという。後者は抗うつ薬がきかず、病気でも「自分の好きなこと」には熱中できる。


みみずくのイメージからいうと、若者のうつは、大人げないような、わがままっ子というか感じがする。


冷静客観にみて自分はどちらのタイプか。……自己愛……漠然とした自信……ないとはいえぬ。規範を嫌う……うぬ、ないとはいえぬ。わがまま……長野の閉鎖病棟で院長に「あなたは最初は模範的だったが、わがままだ。自分の思い通りにならないと、周りをふりまわす」となんども言われた。ショックだった。(とくに先輩の通夜のとき、鉄格子の外にだせ!と喧嘩したことに関しては)


けれども、中高年の特徴である「責任感」。これも強いと他人から言われてきた。仕事を引き受けすぎ、さらには他人を心配してときに余計な手助けもしてきた。


みみずくの顔は老け顔なのは事実だ。


しかしみみずくの心は?中高年?若者?


わがまま?なの?それが原因で、死にたいくらい辛い魔の時間がこないか怯え苦しんでいるの?


あーわがままがなんじゃ。自己愛が強い?中身のない自信? なんでもいうがいいさ。それに責任感が加われば、<中高年>と<若者>の両性質を兼ね備えた北杜夫もあっぱれの大うつ病だ。


そもそも、この誰も見ていない「月夜のみみずく」をせっせと書いているのは自己愛によるものかもしれぬ。先日の秋葉原の犯人が犯行予告を誰も見ていないサイトに書き込みをしたのと同じだ。

みみずくはきいたんだ。今日の福祉センター帰り、能見台駅前で自分にむかって高校生から「秋葉原のにおいがする」と言われたのを。これは統合失調症による幻聴ではない。気のせいではなかった。


僕はいま混乱してる……月夜のみみずくはね、よる木にとまって、一羽考えてごとをしてるんだよ。自分が、飛べない鳥なのか否かを。

精神福祉センターでの偶然

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◆……ということで、朝8時前に起き、金沢文庫にある福祉センターへ。11時半、扉があく。しばらく誰もこない。スタッフのひとたちらしい人たちが別の部屋で話合いをしている……ラジオからは懐かしいジョンレノンの声、眠気と緊張がいりまじり、体が震えてきた…ようやく人が集まり始めたのは昼も過ぎたころ

◆世の中、広いようで狭いとはいうものの、3人目に話しかけられた女性にはびっくりした。いまは遠い信州の出身、夫と兄は、なんと月夜のみみずくの通う大学の先輩。

◆みみずく、自分の境遇、個人的な事柄は黙っているつもりだったが、それを聞いてつい口にしてしまう。(……というのも先月、入院していた時、年の離れた異性の患者さんと親しくなりすぎ、注意された……)


◆久しぶりに人間の輪に入り、募る不安。明日も行くつもりだけれど、誰とでも同じ距離を保とうと思う。他にも偶然が重なり、なにか、定められた道をたどっているような気がした1日だった。

No.219 月夜のみみずく

2008年6月11日

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横浜にきて、半月ぶりの診察。


みみずく:「かくかくしかじか、といわけで、午前中は眠く、夜は朝まで眠れません。(涙)」


精神科医:「朝絶対起床、午前中散歩、三度の食事、禁酒、午睡禁止。これをつづけないと、薬は効きません!」


この先二週間、次の診察まで、生活リズムが直せないなら、また入院措置になってしまう(/_;) 7月になれば、みみずくは障害者手帳の交付対象となる……家にいたらダメになるし、といって信州に帰ることもできぬ。なんとかせ〜にゃ、ということで、明日から朝おきて精神障害をもつ人たちのいる会に通うことに。会員カードNo.219 月夜のみみずく。


これまでみみずくは多くの障害をもつ人たちの施設や、学校、キャンプなどのボラをやってきた。まさか自分が<障害>をもつ人間として、支援を受ける側になることなど考えてもいなかった。


「人生なにひとつ無駄なものはない」長い人生何度つまずいたっていいんだ。克服して、夢を叶えたい。

眠れぬ夜に思うこと

2008年6月10日

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◆深夜2時。天井を見上げて横になっていると、さまざまな思いが、ぐるぐると月夜のみみずくの頭をめぐる……◆小学校時代から今日まで、過ぎ去った戻れない日々や、逢いたくてももう叶わない人たちのこと。人は死んだら本当に魂は残るのか、ということ。自分を支えてくれる人たちのこと、自分がいままでなしてきた善と悪のこと、等。要するに失ったもののことばかり考え、切なくなってしまう。みみずくは前を見る勇気がない。

◆本来ならばいまごろ僕は応用教育実習中で、採用試験前の勉強に打ち込んでいた。でも、神様は僕に、道からそれ、いつ治るかわからない病という試練を与えたもうた◆長い坂のつづくまわり道。足をとめれば追い越される。焦燥はどうしたって消せない。早く楽になって信州に帰りたい◆「長い人生、一年や二年、どうってことないです」……同じ病気になった亡くなった先輩の母からの手紙。このことばを何度もこころのなかで呟く◆ここ2、3日、気分の沈みが激しい。落ち込む魔の時間がくるとつい<死んだほうが楽だ>と思って、髪の毛をかきむしる。そうして、苦痛が過ぎ去るのを、布団のなかで耐えて待つ他ない◆右も左も正面も道をふさがれたいま、頼みの綱は家族。精神福祉士をめざす兄は明日、入院できる病院をあたってくれている。いまはすべてを家族に任せるしかない、と思う。

◆秋葉原で事件が起こって、同い年の学生の命がはかなくも消えた。知人が涙を流し手を合わせる映像をみて、4月の自分を思いだした。◆地球上では哀しみは日々くりかえされる。憎むべき犯人、もちろん人は生育環境によって悪になる、とも思う。けれども、すべてをその犯人の生い立ちのせいにすべきではない。どんな不幸な環境でも、そこに甘んじない人もいるからだ。「阿弥陀堂だより」の作者、鎌田医師は捨て子だった。ホームレスから社長になった人もあれば、結核菌におかされ、絶望のどん底から這い上がった渥美清という俳優もいる◆泥のなかから咲く蓮の花のように、みみずくもなりたい。

相田みつを作品集

2008年6月7日

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<そっとしておく思いやり>、<親切という名の巧妙な偽善>……かあ


そっとしておけなかったから、僕は病気になったのかもしれない。


やり直しのきかない人生……

かえるの妖怪

2008年6月6日

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我が家はいまだインターネット回線につながっていない。昨晩23時にレポートを完結させた兄はそれを大学に送信せんがため、母の罵声を背に、電車にのって深夜のネットカフェへ向かった。その帰り……時は丑三つ、勝手口から家に入ろうとした兄は、漬け物石くらいある巨大な黒い影がぴょこぴょこ石段を降りてくるのを見て、たじろいだ。しまいに足にとびついたものの正体は巨大カエル。


話はそれだけではない。一昨年前、我が家の庭の梅の木の下、同じ大きさのカエルが、もごもごっと飛び出したのを、これまた兄が偶然出くわし、「ひからびやせんか」と哀れに思い、遠くの池まで放しにいったという。


池と家はかなり遠い。祖母は幻覚だという。はたして同じカエルが帰ってきたのか……不思議なこともあるもんだ。


本日 夕方から調子よくなり、夕餉の買い物(監視付)と調理をし、久しぶりに一冊の文庫本を読み切った。明日の目標は地獄の朝に起きること。

静かな夜の庭にでて

2008年6月5日

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今日さいご、四本目のたばこを、煙ぎらいの家族に追いやられ、庭でふかす。横浜でもこんな静かな時があるんだ……


雨に濡れた夜の狭い庭は、幼い頃、ここが母の実家であったときと変わらない。変わったのは月夜のみみずくのほうだ。


天井の鳥立ちは無事に巣立ったよう。上では兄がレポートの締切に追われ、居間では母と祖母が「渡る世間は…」を見ている。父は組合の仕事で帰りが遅い。


変わっていると思っていたが、平凡な、幸せな一家族なんだと思い、見守ってくれているであろう祖父の仏壇に手を合わせた。

そして……

2008年6月4日

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そして、いわずもがな、いつも励ましてくれた、あの先輩の優しい笑顔を忘れません。


横浜の実家にて 伸木

高原からの手紙

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飯綱山から、「絵が届きました」との便り。届いたのは四十九日の翌日、1日のことだった。一字一字丁寧でこころのこもった字だった。「優しい絵を描くノブキ様へ」……病院でみみずくの母がそれを読んで泣いている。手紙と写真は亡き祖父の仏壇に飾ってある。精一杯の力で描いた月夜のみみずくの絵は先輩の仏間に飾って下さったという。


1年前のいまごろ、先輩と実家を訪れ一緒にネマガリタケを取りに行った日のことを思いだす。飯綱山の山麓、道なき道をお父さんに案内され、ネマガリタケとイラクサを取って……土砂くずれを止めた樹齢何百年もある木をこえ、クレソンの咲く沢をわたり、大きな岩の上で飲ませてもらったビールの味。帰りの赤い池の鉄の味、先輩の家族と一緒に食べた鍋の味、忘れない。


……飯綱山の畑は、マルチがけの時期に入っている。今年は手伝えないけれど、いつの日か、お墓参りを兼ねてお手伝いにいこう。

抗うつ薬:蘊蓄その2

2008年6月3日

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しかし昨年の秋、大学の図書館でSSRIの危険性を書いた書籍を読んだ。いわくうつが悪化したり、犯罪を犯しやすくなったりするとか。それでもなお、SSRlが巨大な市場を築いているのは、製薬会社からの大学への献金が背景にあるという。プロパガンダを鵜呑みにして医師が処方し、この種の薬が、安全性の高いものとして、まかり通っているらしい。薬剤師の著者自身は運動療法や西洋オトギリソウなどでうつを克服している。

……といって、月夜のみみずくには何が真実か、わかるはずもなく、またわかっても行動する気力はもはやなく、ただ医師のいう通り、投薬を続け、今日も曇天の空を見つめ、わけのわからない、こころの苦しみをやり過ごしてる。


同期は実習、教採と頑張ってる。いくらマイペースといっても、自分がただの"怠け者"なんじゃないかという自責、焦りはなかなか消えぬ。ぐーむ。ふぃーふぃー(焦りの火を消そうとしてる音)

抗うつ薬:蘊蓄

2008年6月2日

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月夜のみみずく(21)がうつ病(頭のエンストのようなもの)という病名が正式に医師から告げられ5ヶ月がたつ。その気配は高校生くらいのころからあったから実際は、だましだましきたのが、だましきれなくなった……ということだろう。


治療はもっとも一般的な薬物療法。SSRI(選択的セロトニン再取込阻害薬)。2006年に日本で発売された�ジェイゾロフトにはじまり、�ルボックス(1999)、�パキシル(2000)を服用している。服薬から二週間で効果が感じられるという。


月夜のみみずくは、どれもある程度の期間服用したが効いた感じがせず、これじゃ、ラムネの粒を飲んでるんじゃないかと思いはじめた。文献をよんだりして素人判断で、薬を切り替える期間が短かったんじゃないかと思う。いまは横浜の病院のパキシル40mgはもうそろ二週間目にはいる。


けれども昨晩は一睡もできず、今日は夕方まで、死んだように天井をみていた。便箋を近所にかいにいくのがせいいっぱい……『三度の正直』か『二度あることは三度ある』か。前者でありますように。

ともいってられんので

2008年6月1日

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台風前に梅の収穫。(自分で飲む梅酒を作るためではなく)

ズンドコ体操

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「辛〜い時にも泣き言はぁ口を結んで一文字ィ」

解放病棟で強制された氷川きよしの"ズンドコ体操"。結局ここしか覚えられなかった。昼間、なにもやることがない。