「小さな森のコンサート」に参加。山梨県の授産園や作業所の人たちが集まり、お店を出したり、コンサートをしたりして一日を過ごします。
大学一年のときに先輩の紹介でいき、四年ぶりの参加となりました。
2010.07.29 renewal
「小さな森のコンサート」に参加。山梨県の授産園や作業所の人たちが集まり、お店を出したり、コンサートをしたりして一日を過ごします。
大学一年のときに先輩の紹介でいき、四年ぶりの参加となりました。
遠藤俊介著 「カンボジアの子どもたち」
夜中にふと取り出し、気がつけば写真に写る子どもたちの輝く瞳に吸い込まれるように、無心で読んでいた。なんて生き生きとしているんだろう……
どんな人が撮ったのだろうと想像していたら、最後の写真に 「子どもたちと私」と題して、若い青年の姿があった。
下に小さな字で、2007年7月、この本を手に取った三日後に急逝されたとあった。白血病とのことだった・・・
こころが洗われる、宝石のような写真集だ。
著者のブログ http://enen.exblog.jp/
僕は医師ではないので、自分に診断をくだせないのだが、ふと目に留まった新聞記事があった。
「否定型うつ病」
……なんでも「病気」にしたてて商売にしてしまう昨今だが、実はかなりの部分、みみずくに当てはまることがあったのであながち見過ごせなかった。
「否定型」は従来の生真面目な性格な人がかかりやすいタイプのうつ病とは、症状がだいぶ異なる。
いちばんの特徴は「普段は抑鬱だが、楽しいこと、興味があるときは、気分が明るくなること」
極端なことをいえば、病気を言い訳に会社を休んでゲームに熱中したり海外旅行にいったりすることが可能なのである。はたからみればとんでもない人間である。
みみずくが思うに、「甘え」と「病気」が混雑してわからなくなった状態であろうか。深刻な時は辛いが(病的に)、休もうといいきかせているうちに「怠け」「堕落」していってしまうのかもしれぬ。
特徴はこんな感じであった。()は従来のうつ病
●二十代から三十代の女性に多い(←キャリアを積んだ比較的年配の人が目立つ)
●性格的に、人目を気にする(←生真面目、努力家)
●夕方にかけて気分が重くなる(←朝がいちばん辛い)
●十時間をこす過眠(←不眠)
みみずくは、医師の診断で「従来型のうつ病」とされ、一年以上の投薬を続けている。発症当時の診断は正しかった。不眠・抑鬱・自殺願望・無気力・自傷すべてあった。
しかしいまは「不定型」に近いような気がするのだ。「甘え」だなと思うときがある。平常は抑鬱だが、時々(友人といるときは)あからさまにテンションの高いおばか人間になる。
これはもう、一人の人間の個性といえるほど、僕は回復しているのではないだろうかと思えるときもある。
百万円たまるごとに、その街を出てゆく女の物語(映画)があったが、みみずく、いまのバイト(墓守)では当分のあいだ百万円たまりそうにないので、次なる仕事を探すことに。
近所でピンときたのは寿司の配達と、高齢者福祉施設……
来月あたまに面接を受けにいく。
はやく実家からでていかないと家族には申し訳ないが、いっそう不安定になる気がする。
焼きそばを売るバイトがあると、先輩から誘われた。電車で現地に向かう。
公園につくと、そこにはヤクザの一団がいた。組長らしき男が、なにか訓話をしていた。
焼きそばを彼らに売る。1日の報酬として、ひとりずつ二万円もらった。先輩はヤクザから六十万円もらったが、これは危険な仕事で、責任があるから、自分のものだといった。
ちなみに「焼きそば」とは麻薬とか覚醒剤とかの隠語ではなく、文字通り、焼きそばであった。
よのなか、焼きそばをこんなに高く買うバカがいるんだと思いつつ、みみずくは電車にのった。
一人ぐらしの祖母の家にいくと、なぜか小学校四年生くらいの女の子がいた。実に悲しい顔をしている。
聞けば仲良しだった姉が亡くなったのだという。
みみずくはいう。
「大丈夫だよ、お姉さんはこうして生きてるよ、ほら連れてきた」
ふところにしまっていたハムスターを手のひらの上に出す。
その子に安堵の表情……しかし、たちどころにハムスターはちりちりバラバラになり死んでしまった。
女の子は力つきたような顔をして寝てしまった。
以上、脈絡の不明な夢の話。今日はほかにも何種類もの夢をみた。
* * * * *
夕方病院にいった。半年ぶりに薬を増やしてもらった。レキソタンの二ミリ、1日二錠。レキソタンは、抗不安薬で、抗鬱薬と違い、即効性がある。入院していたときに、発狂したら、オレンジ色の五ミリ錠を飲まされ、眠らされていた。
現在1日に、パキシル3錠、テシプール4錠、レキソタン2を二錠。眠いはずだ。
医師に「誰しもがもつ現実な不安もあるが、それだけでは説明のつかない、理由のわからない心の苦しさや重さが周期的に訪れて辛い」「もう一年以上たったが、これが鬱病なのかただの怠けなのかわからなくなった」といったら、増薬となった。
以前、テレビで「リタリン」という向精神薬の中毒になって、支離滅裂なコトバを話す精神科医をみた。即効性のある精神の薬は一種の麻薬である。
使い方を誤まれば実に怖いが、レキソタンを飲むと、一時的に苦痛が和らぐ。
薬局で薬をもらうとき、薬剤師の人が、実は自分も六年苦しんで、いまは立ち直ったが薬を飲み続けている、といっていた。根治ではなく、この頭の病気とうまく付き合えるようになったといっていた。
みみずくは鬱病に限っていえば薬が問題を解決するとは思っていない。むしろ依存させることで、製薬会社が巨大な利益を得ている面もあると疑う。しかし、現実に薬が多くの人を助けるのもわかる。
けれども。
嫌なこと困難なことから逃れたいという気持ちが、絶対にある。この3日間、事実として、逃れている。睡眠に逃避している。
莫大な、暗記すべき資料を前に、恐れおののいている。
「寝るより楽はなかりけり」の呪文は、頓服薬、という結論に達した。
また、今日から少しずつ頑張ろう。
朝7時起床。
父と兄の出社を見送るともなしに見送る。
10分後。
「だるい、体が鉛のように重い……」
再び就寝。
10時。
母はパートへ、祖母はデイサービスへ。
家はみみずく一人。
昼。
おもむろに起き出し、庭のみみずコンポストの様子を見に行く。タバコをふかしながら、みみずをじっと見つめ、土に潜っていったのを認めると、自分も布団に潜こむ。
2時、母帰宅。
みみずく、「いかん、図書館に行って勉強してくる!」
図書館でもやる気をおこさず。無脊椎動物みみずの生態を調べ、ダーウィンが晩年に研究していたことを知る。納豆菌についても少し研究する。
4時。
結局、参考書はひらかずに、あきらめて帰宅。
5時。
「今日はだめだ、気分が重い」帰宅した祖母に宣言し、玉ねぎとジャガイモをきざみ、就寝。皮はみみずに与えた。
我が家の寄生虫……
自己嫌悪。
明日は病院にいく。自分が病気なのか、怠け者なのかわからない。
ただひとつ言えること、気持ちがしんどい。
僕は前世は女だったんじゃなかろうか……
南米かどこかの国の女の子(描いているうちに)が、動物たちに囲まれて天使のごとき微笑みを浮かべている。
こりゃいくらなんでも、僕の絵とはいえない。
封印。
人間ってすごく勝手だよね。さっきまでネスカフェがまずいだの下らないこといっていたくせに、絵を描いていたら、しまいには昔のことを思い出して、写真などを取り出して取り返しのつかないことの多さに、泣き出してしまった。
ハタチこしたヤロウが一人部屋でしくしく泣いておる。おまえは没落しかけた平安末期の貴族か。
つっこめ
つっこめ
ささいな感情でも吐き出せ。弱音や泣きごともぜんぶぜんぶ。他人や世界の不幸と大小を比較してもしょうがない。これは自分が乗りこえるべき問題だから。
取り残されるような孤独。生存ということの虚しさ。それは誰しも、生きている以上耐えなければならない。
みみずくも同じ。己の弱さを知れ、そして強くなれ。
インスタントコーヒーをかき混ぜる……
とびっきりまずいネスカフェのインスタントコーヒーをかき混ぜる……
ネスレのために弁解するとね……僕が入れるとまずくなるんだよ、不思議だね。
ぐるぐると泡がまわっている……
ぐるぐるぐる…
そうだ……大切な人に
絵を描いておくろう
このプールは焼却炉の熱を利用しているので温水だ。休日ということでちっちゃい子どもや、メタボぎみの中年さんのあいだをかき分け、泳ぐ泳ぐ。
泳ぐ泳ぐ。
泳げないが、なんとか泳ぐ。泳げないと小学校教師にはなれない。いや、みみずくはそんな試験のために泳ぐのではない。そんなこさかしい人間ではない。
いずれ地球温暖化で、我が町は水没する可能性があるから、そのための準備をしているのである。
自分はイルカになったつもりだが、はたから見れば溺れている人だったかもしれぬ。
海面上昇までには時間がある。努力だ。
そうして頭を抱え、いま冷静になって考える。
みみずくの心には次のようなことがあった。
「障害者だからしかたがない」
正直を申せば重度の精神障害は、もはや自分で自分の行動を社会的規範のうちに留めておくのは非常に困難なことだと思う。精神は人間を支配する。僕自身、薬を止めれば何をしでかすかわからない。乗客を省みず走る電車のなかで逆立ちをしたことなんかもあった。
おばさんは、「あなたも大人でしょ?高校生が勉強をしてるのだから、しつこく話しかけるのはよしなさい」と叱っていた。
それですむ、実に日常的な話なのだ。
高校生は許せないが、みみずくこそ大いなる偏見をもっていたことに気づいた。
アルバイト店員は、本当に警察をよびにいくそぶりをして、ひとまず警備員を呼びにいったようだ……
で、驚くべきことに、みみずくはどのような行動をとったか!
天よ神よ笑うがいい、みみずくは固まってしまったのである。つまり関わらないように他人様のふりをした!
とうに母校の名は汚れた、いやそんな下らないことはこの際どうでもよろしかろう。人間として、恥ずかしい……
仲裁に入って、話かけるだけでもいい。それだけで事態は穏やかなものになろう。万一事態が悪化しそうなら、その男性かあるいは高校生を別の場所に連れていけばいい。
男性から障害者手帳を見せてもらえば、身元保証人の連絡先も書いてあるかもしれない。とるべき行動はあったはずなのに。
そもそも障害云々ではないだろうよ。人が人から手ひどい攻撃的言動を浴びているのだ。
その事態を見て見ぬふりをした。勇気がないばかりに。
あああああ。
結局、別のおばさんがやってきて、男性はたしなめられたあと、去っていった。
傍観者が、侮蔑の社会を許している。
すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的経済的又は社会的関係において差別されない。(日本国憲法十四条)
法のもとならば、少なくとも、である。実社会では、人間は醜いほどまで他者を侮蔑し、罵り笑う。
今日は、採用試験の情報を落とすために、無線LANがつながる、とあるショッピングセンターのファストフード店にいた。
近くに 集団で席をとっていた高校生が、中年の男を罵っていた。
高校生「うぜえんだよ、きもいよ」
「消えろっていってんだよ、しね、きちがい」
罵詈雑言とはこのことだ。
みみずく「あ?」
最初自分に向かって話してるのかと思い、いちおうてめえの高校生よりはオツムのいい元男子高生の意地を見せつけるべく、格好だけでもぶん殴ってやろうかといきり立ったみみずく。そうでなきゃ母校の名がすたるというもの……がしかし、
みみずく「……いやちがう……このおっさんにいってるんだ」
中年の男性がニコニコしながら、高校生たちに話かけている。話の脈絡がない。精神に何かしらの障害をもった人だと、わかった。
精神病院に隔離されていた経験がない人でもわかる。
アルバイト店員が異常をさっしてあいだにはいる。しかし、中立ではなく罵詈雑言をはいている高校生をかばい、男性にむかって「警察を呼びますよ」
カナダは南半球であるから、ウィルスの活性化する(日本の季節でいえば)秋から冬にあたるし、また検疫体制が甘かった4月25日に高校生が帰国した点を鑑みれば、季節性のインフルエンザA香港型である可能性がまだ高いとみみずくは思う。
これがもし、はるかに死亡率の高い、予期された懸念されていた鳥インフルエンザでなかったのが幸いだ。その準備をしておけという、天の掲示かもしれない。
おごれるものは久しからず。
舛添大臣「明け方国民のみなさまがお目覚めになったとき…」
ああ、そうか……こんな時間、一般の国民は寝てるんだ。
ラジオから聞こえるのは記者から飛び出かう質問。大臣が「時間が時間なので…」と切り上げようとしているのを記者が質問で制している。こんな時間、働いている人たちがいる。明日の朝のニュースのため、夕刊に載せるため……
簡易検査の次になるPCRでは検査が不能とのこと。