今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

侮蔑と抑圧の社会3

2009年5月6日

 

そうして頭を抱え、いま冷静になって考える。


みみずくの心には次のようなことがあった。


「障害者だからしかたがない」


正直を申せば重度の精神障害は、もはや自分で自分の行動を社会的規範のうちに留めておくのは非常に困難なことだと思う。精神は人間を支配する。僕自身、薬を止めれば何をしでかすかわからない。乗客を省みず走る電車のなかで逆立ちをしたことなんかもあった。


おばさんは、「あなたも大人でしょ?高校生が勉強をしてるのだから、しつこく話しかけるのはよしなさい」と叱っていた。


それですむ、実に日常的な話なのだ。


高校生は許せないが、みみずくこそ大いなる偏見をもっていたことに気づいた。

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