今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

5回目の引越し 水面の波紋

2011年8月28日

8月1日のバイク事故をかわきりに、少しづつ前へ踏み出している今日この頃。


転職は、はじめハローワークや人材ハケン会社のおかげで、決まった。高齢者介護とは少し異なる福祉施設だ。公には求人は出ていないようで、もし個人で探していたらとても転職は難しかったと思う。


押入れに封印していた教員免許状が思わぬところで役に立って、介護福祉士の資格がないのに、児童指導員として雇ってもらえることになった。


ヘルパー2級も今の会社から取らなくていいといわれていたが、とっておいてよかった。2級なしで、介護経験二年半ですなんていったら、果たして雇ってもらえたかどうか。


* * *


そして秋が来ると同時に、鎌倉に引っ越すことになった。江ノ島の近く。みみずくの故郷の湘南の海。きっと生まれてはじめて見た海も、記憶の最初の海も、湘南の海だった。対岸のないどこまでも広い藍色の海。


希望は広き 相模灘・・・
理想は仰ぐ 富士の嶺・・・
湘南の海をみると小学校の校歌を思い出す。子どもの時、海はもっと狭いものに思っていた。いいや、海の広さなんて。考えが及ぶまえに、狭い町のすべてが好奇心の対象だった。


25年で、逗子、横浜、松本、長野、横浜、鎌倉と住まいは変わり、5回目の引越しとなる。


5回だなんて。


いちいち数えるなんて、よほど過去を振り返る人なんだなと笑われてしまいそうだが。


でもね。


後、人生で引越しは何回あるのさ? 


明日が必ず来るなんて誰にもいえない。


だから、みみずくは、日記を書き、その土地土地での思い出を振り返り、真夜中に後悔したり、恥ずかしくて叫んだり、たまにほっこりしたり、する。


思い出や過去は形がない、残らない、という。だから人は死んだら、それで終わりなのだと。


でもほんとうはそうではない。


たった一秒前の一呼吸すら、地球や宇宙のその後を多かれ少なかれ変えていく。


バタフライ効果といって一匹の蝶のはばたきが、結果、遠く離れた場所で嵐を呼び起こすこともある。




江戸時代の「恩送り」や「情けは人のためならず」という言葉は、小さなの行いでも、それがまるで水面の波紋のように広がり世の中を巡りめぐっていくことをいっている。

* * *

親しい人が亡くなったとき、介護をしていたお年寄りが亡くなったとき、こう考えると、楽になれる気がする。

生きていることが、誰かに影響を与える営みであるならば、人は命を失っても、永遠に生き続けている、と。現に、過去失った人は、今日の自分の行動を決めるほどの力をみみずくに与えてくれているのだから。











嬉しいことがあればきっとその前に

2011年8月19日

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一身上の都合で仕事を辞めるという状況で、みみずくは、もともとない自信をさらに失っていた。そんな日の連続一人夜勤入り…
冷蔵庫に小さな紙がはってあった。昨日の夜勤で、交代したショートステイの早番からだった。
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みみずくさんへ
夜勤お疲れっす!!
ちょっとだけよいお知らせです♪ 
今朝、ショートの複数の利用者さんが、みみずくさんのことを、優しい子ね、親切だね、真面目な子だね、頑張ってと伝えて(笑)…と言ってましたよー。
やったやないかー

よっ、日本男児! 
というわけで今夜もパーリナイッ頑張ってー 
匿名希望
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一晩のお付き合いの利用者さんから、そんな言葉が?毎日、気の合わない同僚上司から、みみずくは注意されてばかりだった…信じられない。そしてみみずくは、お年寄りから見れば「子」なんだ。
そしてこの手紙を書いた主は、それをどうして自分に伝えようとしたのだろう。
みみずくは、涙を噛み締めて、しかし会社を辞めることにかわりはなく転職にいそしむ。
自信をくれてありがとう。

満月今宵大切な人

2011年8月14日

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みみずくの家に遊びにきてくれた深夜、大切な人。


急だったし、仕事終わりのこんな時間だったので大慌てで部屋を片付け、


レモングラスのお香を炊いて、山梨て買ったろうそくに火をつけて。


何か!何かださなきゃ、と思い、インスタントコーヒーしかなくて、


やかんがないのでバーナーとコッヘルて、湯を沸かして。そう、安曇野のミネラルウォーターがあった。


とりあえず、夏みかんでも食べてよね。これうちのばーちゃんちでいっぱいなるの。


ゆっくりしてって下さい?どうせもうバスもタクシーもないし、そんな乗り物なんていまのあなたには必要ないものね。


なんか疲れてるの?
悩みごとあるようだね?


久しぶりだから一緒に飲みたいけれど、うちにいまお酒はないんだ。レキソタンならあるよ。うー最近一年ぶりにまた先生んとこいったんだ。薬の力を借りることは悪くない。コーヒーはやめて、これを飲んで少し眠ったら?


僕?


おかげさまで相変わらずなんとかやってる。元気だよ。まだまだ勉強しなくちゃいけないね。ありがとう。いつも見守ってくれていてありがとう。


少し高い場所から、風のように見守っていてくれるあなたの気配を感じています。


みみずくはいつでも、あなたの味方。困ったらいつでもおいで。といいつつ、相談しちゃうのはいつも自分のほうだけどさ。


それにもう年上になったわけだから、しっかりします。


帰る?
うん。
忙しい時に寄ってくれてありがとう。
名前を呼んでください。
そしたら仕事中でなければたいていいつでも会えますから。


ではね。

25歳 支えられて

2011年8月3日

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嬉しいことがあれば
きっとその前に
嬉しいことを誰かに
したのでしょう
辛いことがあれば
きっとその前に
誰かに辛い思いを
させてしまったのでしょう

残念ながら 僕らは
こんな風に色々抱えて
生まれてきたんです
そのままが特に
美しいモノじゃないんです

だけど

生まれたときあんなに
大きな声で泣いたのは
このココロとカラダを全部使って
今度こそは誰かに何か
良いことをできるチャンスを
もらえたのが嬉しかったからなんです

絶対痛くないからと
歯医者につれて行かれて
飛び上がるほど痛かったなんて
やっぱりイヤでしょ?
だから本当のことを言うね
生きていくことは
とてもとてもとても大変だし
それが当たり前なんです

残念ながら 僕らは
こんな風に色々抱えて
生まれてきたんです
そのまま何もしなければ
それなりの人生しかないんです

だけど

生まれたときあんなに
大きな声で泣いたのは
このココロとカラダを全部使って
今度こそは誰かに何か
良いことをできるチャンスを
もらえたのが嬉しかったからなんです

そして最後の日に
この歌を
自分のために歌えるように

Happy birthday to me
and
HAPPY BIRTHDAY TO YOU.

みみずくが好きな槇原敬之の曲です。今日で25になりました。
現在、いろいろ転職だったり、事故だったり、苦しいですが、転機を迎えているようです。

暗闇だから見える光がある、というように、けれどもそういう辛い時、意外なところから励ましをくれたり味方になって下さる人がいて、普段何もなければ気づかない、感謝すべきことにも気がつきました。

詩にもありように今度こそは自分が誰かに何か
良いことをできるようがんばりたいと思います。


月夜のみみずくの顔の知れない読者様へ、感謝の気持ちを込めて。

月夜のみみずく

交通事故

2011年8月1日

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じゃあ気をつけて。


ホームセンターでカブに乗っていた人から声をかけられた。同じカブて、見慣れない新しい車両だったからか声をかけられたあとだった。


気をつけて。そのことばがまるで予言のように耳に残る。


電車のなかで亡くした財布を取りにいった帰りだった。次の仕事さきになるかもしれなかった、その日、みみずくは、満員電車の人に押され、財布をホームにおとしていた。


こんどは交通事故。


退職願をだしてから悪いことが立て続けにおこる。

まえの車が急のつく急転回して、さけられず衝突。


体が、痙攣している。親切なおばちゃんがかけよってきて、目の前の消防署に通報してくれた。


自分で病院にいける気がしたので断ったが、足を捻ったらしく、すでに到着していた救急車に載っていくことをすすめられる。


警官がぶっきらぼうな物言い人で救急隊の人は、悪口をいっていた。久しぶりに味方を得たような安心感がした。


足は捻挫ですんだ。


夜勤なので、欠勤希望の連絡を入れるのがこころぐるしい。


職場からは夏休暇を前倒しにさせてもらいますとか、いつこられるか、そういった実務的なことばかり。事故にあった私、それはミスをし、業務に穴を空ける存在でしかない。


疲れた。


他のことは考えず、
迷惑も考えず、一週休みとする。実際足を捻挫しているから働けない。


保険会社の人だけ、味方をしてくれる。


お金、だけか。この世界は。