窓のそとを見ると、オリオン座がみえました。何万年前に発せられたひかりが、いまここに届いている。
今宵も月夜に導かれ、
あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。
いったいどこへ行き着くのやら。
そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録
今晩10時の夜行バスで長野を出発します。
旅の前は、いつも落ち着きがありません。中学のときにくらべて旅なれたせいか、荷物はぐっとすくなくなりました。
就活や卒論、バイト、教員採用試験の勉強でいそがしそうな周りの様子を見ると、ちょっと不安になりますが、思い切ってそのことは一週間わすれよう。
一週間の時間を作れたのはかわりに仕事をしてくれる友人のおかげ。感謝してます。
旅先の様子をちょこちょこ、載せていこうと思います。
とにかく、この底知れない重苦しい憂鬱感を、軽くするため、自分を見つめなおすため、休養をとるため、もうすこししたら旅立ちます。
2008年1月30日
夜は、家庭教師のバイト。
落ち込みが少なくなったのは、薬の効用と、周りの人の援助のお陰。仕事に夢中になれ、なおかつそのあいだだけは気分の沈みがない、ということは、鬱状態ではないということです。
これは抗鬱薬の効果で、本来の自分ではないことはわかっています。
友だちがいつか回復するように、そして自分自身がいつか薬を手放せる日がくるように、帰りぎわ善光寺さんに手をあわせてきました。
明日から行く四国の巡礼の総本山に善光寺が関係していることを偶然知り、なんだか自分の生活がなにかに導かれているような気がします。その導きにあらがわず、一週間、四国に行きます。
2008年1月29日
ここ2、3日は、ひどく辛いことがあって、苦しかった。
もう潰れると思った。
昨晩、長く続いたゼミのミーティングの後、全部の悩みをうちあけ、親友2人に相談した。 本当に信頼できる友達だったから、ありのままの心境を全部聴いてもらった。
最後に、約束をした。手帳に書いてくれたこと。
1 散歩をしろ!! (つらいときこそ)
2 薬に頼るな!!
(僕はその日、あまりにしんどくて処方された3倍の薬を飲んでしまった。)
3 やりたくないことはせんでええ!!
4 自己中になれ!!
5 オレらを使え!! 信じろ!!
苦悩を突き抜けて歓喜に至れ
翌日の今日は関係していた寮の友だちに相談した。解決策は見つからなかったけれど、すこし元気をもらった。その後苦しいので夜まで寝てしまう。
夜になって、明日課題と試験もあって、何もできない自分に焦り、どうしようもなく辛くなった。薬に手が伸びそうになって昨日の約束を思い出した。
1 散歩しろ!! (つらいときこそ)
外に出た。寒かった。善光寺まであるいて、手をあわせた。気持ちはすこしも楽にならなかった。帰り道、真っ暗な公園にじっとすわっていた。空を見上げたそのとき・・・
「旅」をしてこよう、と思った。感傷ではけっしてない。苦痛から逃れるためだ。むかしやっぱり辛かったたときよく1週間、電車でふらふらと日本を廻ってきた事を思い出した。現実逃避でもいい、一週間暇をもらってなんでもいいからここを離れたい。
いく当てもないからボランティアしてたときの人に相談してみた。行き先は四国に決まった。
試験はまだ終わっていないから、それらなんとかして、友人に頼んで暇をもらって、僕は31日から、いなくなります。こんなに人から助けられたのははじめてだった、ありがとう。いつか、かえす。
2008年1月21日
一限の漢文学のレポートを何とかだしたあと、病院へ行きました。
SSRIのジェイゾロフトを50mgに増薬、安定剤はそのまま。症状としては、やや安定してる、と思います。だからブログも更新しようと思えるんだと思う。
医者にはやめろといわれたけれど、昔のんでたセントジョーンズワートという漢方みたいなのも飲んでます。ドイツでは医療機関でも処方されている、セイヨウオトギリソウという黄色い花の咲く・・・・・・飲むことで安心できればいいと思って。
昨日実家から電話があったついでに思い切って報告したら、あれほど勉強に専念しろという母親が一変して「とにかく気長に、休め」「1年や2年遅れてもいいから」って・・・そんなに重くないから安心してよ・・・
祖母にも、うつの経験があったので、いろいろ話しました。二年間、薬を飲み続けたそうです。とにかく、いつもと違う家族の反応でびっくりした。思わず泣いてしまった。母は最近僕に関して悪い夢を見たのでなにかあると思っていたらしい。
夢といえば今朝は、立て続けに悪夢を見た。
友だちの、病気が重くなって、母親に支えられ、病院へはいっていく夢。
その人とは連絡が取れない。心配。何もない事を祈る。
ほかに遊び半分でとびこんだ河で、おぼれかけた夢。
実家の二階が散乱し、兄が大学受験に遅刻しそうになる夢。エトセトラ・・・
それと保険証のありがたみを知った。
病院へいくと、たかが5分の精神療法、検査料、薬代等で実に1万近い費用がかかるところを三割負担ですむ。世の中には保険料を納められず、保険証を交付されずに、病院へ行くに行けない人も大勢いることを、今日NHKでやってたから・・・
明日は試験、今週はレポートが溜まっている。学生だからあたりまえだけど、気を抜いてやろうと思う。いつも気を入れてやってるわけじゃもちろんないけれど・・・
2008年1月19日
風邪はもう治った、と思う。
この場をおかりして、ご迷惑をかけた皆様にお詫びいたします。
気を使ってくれた友だちに感謝します。ありがとう。
夕方嫌な予感がして、予定表を見れば、今日も理科支援の日だった(汗)
大学が休日なのと、風邪で寝込んでいたのとで忘れてた。
「無断欠勤」というおもーたい言葉がのしかかる。方々へお詫びの電話・・・
* * *
軽度うつ病と診断される⇒休もうと言い聞かせる⇒部屋にこもる
⇒人に負担が行く⇒人と会うのに抵抗を感じる ⇒⇒↑↑
この悪循環にはまっちゃいけない。
極度の落ち込みは減った気がするけれど・・・
薬はあくまで回復の支えにしかならないと思う。
根本的に治すには、自分自身の生き方を変えなくちゃいけないんだと思う。
ぼっと考えていて、そういえば、と認知療法ということばを昔習ったのを思い出した。簡単に言えば、ある出来事を、無意識の自分が、過剰にマイナスにとらえ、 否定的な感情を生んでしまう、そのプロセスを是正しようというもの。風邪が治ってすこし元気が出たから、実践してみようかな・・・
2008年1月17日
珍しく、風邪を引いてしまった。
理科支援は、急遽電話してお休みに。
午後、重い体を引きずり授業2つこなす。
せきが出る。微熱があるようだが体温計がないからわからない。
だるい。
医師に指示されたとおり、毎日一回
セロトニン再取り込み阻害薬SSRIのジェイゾロフト25mgと
安定剤のメイラックスを服用している。
重くるしい気分は軽減された。
でも、なんか妙な妄想が出てきた。
大地震がおこったり、大火災がおこって
人が死んでしまえばいいのにと言うような事を、
布団の中で何時間も考えてる。
普通じゃない。
山月記の李徴のように狂って虎になってしまうんじゃないか?
病気を打ち明けた人は、本当にみんなやさしくしてくれる。
休めといってくれている。ありがたくて、でもなにもできなくて。
でも甘えすぎはよくないと思ってる。
よく、病気の殻にとじこもってしまう人がいるから。
僕は、絶対に治す。
2008年1月12日
外、吹雪いてる。
隙間風がはいってきて、建物全体が
ゴォーという不気味な音をたててる。
この音を聞くと、昔、祖父がなくなった病院の、
地下二階を思い出す。
病室居るのも退屈だったから、
病院のなかを一人でぷらぷら歩いて遊んでた。
エレベーターでいろんな階にいっていたら、
地下二階に行き着いた。
「集中治療室」とかいてあってシーンとしてて
こりゃまずいとおもったら、
今日とおんなじような音が聞こえたんだった。
それだけの話。
2008年1月10日
周囲がめまぐるしく動き始めた今日この頃。
授業もでるし、課題もこなすし、大きな発表も終わった。
はたから見れば、きっといつもの自分だと思う。
「絶対に無理をしない!」ときめたら、
むしろ、安心して仕事ができるようになった気が、ちょっとだけする。
たぶん抗鬱薬が徐々に効き始めたのもあると思うけれど・・・
たとえこれが偽薬だったとしても、効果はあるんじゃと思う。
なぜなら、薬を飲むとき。これは効く、効いて楽になれると、
なかば自己暗示をかけているからだ。
僕が処方されたのはSSRIという種類の、一般的な抗鬱薬で、
鬱の原因となる脳の神経伝達物資の具合を調整する働きがあるらしい。
文献によると、どうも製薬会社や医師の強調するほど、
安全性の高いものでもないらしい。
もちろんそんなこと知っていても自分にはどうすることもできないから、
医師の治療方針に従うべきとは思う。
ただ一般的には、症状が軽くなっても、
しばらくのあいだは増薬されるらしいから不安・・・。
一日もはやく・・・こういうのは禁句なのだが、
薬から脱却できますように。