今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

被災地と認知症

2011年3月28日

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グループホームでの勤務も残り2日となった。

一部屋、空ができ、そこに福島から被災した方を受け入れる方向で話が進んでいるよう。

各地の避難所において、認知症のかたは、そして介護をする人の試練は、想像を絶するもの・・・

季節の変わり目でさえ、不穏や周辺症状の原因になることもある。
まして、過酷な環境においては・・・だ。

* * *


停電があった日、夕方暗くなるリビングで、あえて入居者をあつめ歌をうたった。懐中電灯とろうそくだけでは足りないので、クリスマスに使う電池式のイルミネーションをかき集め、あちこちに設置した。

「クリスマスみたいね」

それで、落ち着いた雰囲気が出て、無事に就寝介助まで終えることができた。
隣のユニットは、しかし、大変な不穏の連鎖が始まっていた。

「何で電気がつかないの!」「テレビがみたい!」怒りと不安の大爆発。

地震があったことも、なんで停電してるのかも、わからない入居者が半数。

* * *

一過性の停電だけで、こちらはあの状況。

被災地では、紙おむつがない、汚物を洗う水もない。ただそれだけの条件でも、自分だったら、途方にくれてしまう。


* * *

東日本大震災:新潟で避難の62歳女性凍死 道に迷い?

2011年3月28日 18時11分
 28日午前8時半ごろ、新潟県田上町の林道で、震災で被災し同町に避難していた福島県富岡町の無職女性(62)が死亡しているのが見つかった。新潟県警加茂署によると、女性は認知症の症状があり、道に迷ったとみられる。死因は凍死。
 同署によると、女性は27日午後、家族と共に移ってきたばかりだった。到着の約30分後、家族が目を離した隙(すき)に避難所を出たらしい。警察や消防団員が捜索し、約900メートル離れた林道であおむけで倒れているのを見つけた。富岡町は原発から20キロの避難指示圏に含まれ、女性は震災後4カ所目の避難先だったという。【塚本恒】
http://mainichi.jp/select/today/news/20110329k0000m040039000c.html
* * *


60台ということは、おそらく若年性アルツハイマー病。
認知症の方は、24時間体制の見守りが必要だ。


徘徊が施設内を越えると、そのリスクは未知数で、命を落とすかたもある。
街中で警察に保護されれば幸い、山林に迷い込み、出てこられなくなり体力を消耗し凍死してしまうこともある。


受け入れを、関東以南の福祉施設は判断し実行しないと…

夜間想定、避難訓練

2011年3月26日

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認知症対応型グループホーム。

みみずくにとって最後の大仕事が今日終わった。一ヶ月にわたり、27人全員を救出する入念に計画をたてた避難訓練。


震災のため、監督する消防士こそこれなかったが、職員も揃いあとはその手順どおり避難すればよかった。


が。


予想外に訓練開始直前のみみずくの説明中に、参加者どうし議論がわきおこり、形ではなくもっと現実的な避難のありかたが検討された。


だれも口にしない。


だが、だれしもが、先日の地震のことを考えていた。


訓練は現実のためにあるという、当たり前のことを、だれもが、身に染みて感じていたように思う。

* * *


情報を閉ざせば世界は黙する。

だか、現実は同じ夜空のもとで日本中が混乱している。一万人が死んだ。まだ何千人が瓦礫のなかかもしれない。故郷をおわれ、見知らぬ土地に避難するバスで涙をながす人の姿も……目にうかぶ。


被災地から離れた人びとは、冷静なのか、現実から目を逸らせているのかわからない。ただ気休めていどの自己防衛をしたあとは、ネガティブな情報を語るのをやめ、前向きに必死に平常を戻そうとしている気がする。


まるであしたにはなにもかもが元通りになるかのように。


しかし、そうはならない。元通りの同じ世界に、戻ることはできない。これから先に用意されていない未来があるだけだ。


不幸と悲しみを乗りこえ、これまでのありかたを修正し、日本が生まれかわる日がいつくるか、いまは語れない。


だからといって、未来が悲観的だとは決まっていない。それは、これから作るものだ。訓練ではない本番に遭遇し、生き残った、生かされた全ての人が。

大人ならいいけれど! 原子力災害について 今後注意すべきこと

2011年3月23日

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みみずくは専門家ではないから、意見や推測を述べることはできない。

そしてあらかじめ恥を忍んで言うと、今日、衝動的に浄水器を買ってしまったくらいである。(備蓄は地震前からしてる) それが、これから水道水に含まれるだろう、放射性のヨウ素やセシウム、まだ公表さていないストロンチウムやプルトニウムを除去する根拠などないのに。そしてここは横浜だ。

しかも用心深いみみずくは、震災以来、飲用には浴槽にためた水を使っている。
まあ過剰反応とも思う。

こんな調子のみみずく。


* * *

だが、できれば多くの人(大人よりも子ども!)に5年10年に後悔して欲しくない。

だから、自分のブログに限って書くことを許して欲しい。

みみずくがむかし松本に住んでいた。

ここの市長は、かつてチェルノブイリ原発事故で放射能汚染に晒されたベラルーシで5年半医療活動をした人で定例記者会見のムービーがあるので、時間がない人は17分以降から見て欲しい。

放射能汚染について。内部被爆、食物連鎖にもちゃんと言及して私見を述べている。政府の立場からより市民の立場にちかい、さらに実体験に基づく意見を述べている。いろいろな情報を見たかぎり、みみずく的には一番、説得力があるので紹介したい。乳幼児、妊婦はとくに。


http://vod4.city.matsumoto.nagano.jp/teirei20110322n.wmv

震災10日目

2011年3月21日

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人は誰しも現実生活におおかれすくなかれの困難を抱えている。
それゆえに、ひとたび目の前の危険が避けられれば、意図も簡単に注意はそれてしまう。
しかし状況は、まったく収束しているようには思えない。地震の事だ。
* * *

収束して見えるのは、「自分」が、平時とほとんど変わらぬ仕事をし、食事もし、雨風寒さをしのげる屋根の下で過ごしているからかもしれない。
職場のテレビは徐々に通常放送に戻りつつある。うちにもテレビなんていうものがあったら、きっと地震の事を忘れてしまうのではないか。
恐ろしいことに「地震のニュースはあきたな」と思うかもしれない。被災地で愛する人を亡くし嗚咽する人をみても、なんとも思わなくなるかもしれない。

人間とはかように残酷な生き物だ。時として。

* * *
しかし
人間は残酷なだけではない。(はっきりいってよくわからない生き物だ)
「夜と霧」は人間の極限状態を描いている。ナチスの収容所において、強制労働すらできなくなった病人に、一日の食事である自分のパンをそっと置いておく人間がいた。人間にはそういうこともできる。

本能と理性の間に生きている生物。

* * *
さて
いま大事なのは
・油断をしないこと
・落ち着いてどっしり構えること
・冷静に、情報を吟味すること。
だと思う。

* * *
たとえば
買いだめや買占めなどはいまの空気では「悪」となっている。それはメディアによって形成された概念である。
買占めは略奪と同じだと。
手段が金か、力かの違いだと。
普段より買う量を多くしたりする行為は 不安に反応した、誰にも備わる自己防衛の本能によるものだとおもう。
* * *

節電はどうか。
毎日職場でも自宅でも電気利用はは極力控えているが・・・そもそも
電気が足りないと誰が言ったのか? 
東京電力管内の他の原子力発電所、火力発電所、水力発電所、すべての総発電量は、予想需要より大幅に余裕があるという試算は、ネット上で調べればすぐわかる。
計画停電は、実は原子力が生活に必要不可欠だというプロパガンダでないとだれがいえる?

* * *
極度の疑心暗鬼や不安は、ネガティブであり嫌われるが、
必要なことだ。

* * *
ついでに。
都内における大気浮遊塵中の核反応生成物の測定結果についてhttp://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/whats-new/measurement.html 

ことに15日のデータ。
当日は東京の大気に、「直ちに人体に影響のである値ではない」と数値ばかり公表されていたように思う。
自分が思うに、放射線も危険だが、放射性物質を体内に取り込んだ場合、はるかに危険だと思う。
ヨウ素の半減期が8日。セシウムは30年。体内に入って蓄積された場合二つは別次元といえるくらいひらきがある。このことはあまり報道されていない。すくなくとも、「直ちに人体に影響のである値ではない」ということばより。

* * *
今後の動向に注意しようとおもった。
(されたし と書いたら日記じゃなくなっちゃうね)

本当に「月は落っこちてこない」の?

2011年3月17日

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「過去から学び、今日のために生き、 未来に対して希望をもつ。 大切なことは、何も疑問を持たない状態に陥らないことである。」

  アインシュタイン

* * *

“本当に「  」なのか”

ここに世論や常識を入れ、アタマで変換してみることをお勧めしたい。思考の中断から逃れられる。

例えばそう ・月は落っこちてこない  というアタリマエ中の当たり前。常識のなかの常識を入れてみる。生まれてこのかた、疑いさえしなかったことを。



* * *


僕の場合は、馬鹿だから脳内で一回フリーズをおこした。


「ばかだなー 月は落っこちたことがないから、落っこちてこないのは当たり前!」

          ↓

「あれ、地球の重力でりんごは落ちるのに、なんで月は落ちねえんだ?」

          ↓

「遠く離れた月にだって、地球の重力が働くだろうに。その力が小さくても
いつか落っこちてくるはず!?」


混乱する。自分の信じていた世界の常識が一瞬で崩れ、不安になる。

それは自らのアイデンティティの崩壊の危機であり、それ以上に、次の瞬間月が頭の上に落っこちてくるやもしれぬ現実的な恐怖との戦いである。


しかし! そこで恐れてはいけないと思う。不安と戦い考え続る。

すると「月には遠ざかる遠心力も働いている」ということに気づく。

新しい可能性にちかずく。


* * *


いま、大災害にメディアの情報が、生死や生活を大きく左右している。

だが。その情報を鵜呑みにするも、根っから反論するのもだめだ。

情報の発信もとは重要じゃない。NHKでも、東大の教授でも、原子力の専門家でも、隣のおばちゃんが言ってることも。巷のデマっぽい噂も!!

すべて情報は「ありえる可能性がある」だ。

だからこそ、

“本当に「  」なのか”

に情報を当てはめてみる。それも常識っぽいものから!


例題:「募金・節電は被災地を救う」
   
   「ガソリンの買だめはとんでもない悪いこと」

   「道路の状況が原因で、支援物資の到達を遅らせている」

   「自衛隊は5万人動員されている」

 

何事も、最終的な結論は、他人ではなく自分で導くべきである。

そしてそれにもとづく行動には、責任を持つこと。

夜勤中…それも

2011年3月15日

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半年ぶりの夜勤…ひとり。
予断をゆるさない原発のニュース
横浜にも小さな余震。
定時巡回、動かぬお年寄り、額に触って生きているか確かめる。

東北・関東大地震

2011年3月12日

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0:30現在 90数名の確定死者と、200~300人の溺死者情報がラジオから流れる。


* * *
大地震による停電のため、16時に自主出勤。

* * *


自宅で普段から備蓄しているろうそくや、ガス缶とバーナー、LED懐中電灯、即役立ちそうなものを持っていく。

暗闇の中、介助におわれる。

「こんなことはありました?」

年配の職員に聴く。

「こんなことは一度もなかった」

ご入居のほうは、余震のたび怖がってもすぐ忘れてしまうものの・・・・・・

関東大震災や大戦中の灯火管制の話をしてくれる。


* * *

ろうそくの明かりのもと、早めの夕食。

どんなことがあっても、入居者を不安にさせない。それだけでなく、危険にもさらさない。

入居者がいつものように寝入ったあと、実家にバイクを飛ばす。
実家ではすでに電気は復旧し、祖母二人、母も大丈夫だった。


* * *

死者が、増えている。



神様。これは警告なのですか?

原2生活

2011年3月7日

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春に自動二輪免許を取った。
そして今日、新型のカブを納車した。

バイクに乗るなら250cc以上の普通自動二輪を勧められたが、原付にした。
原付2種は近年、高い環境性と経済性の面から車にかわる移動手段として見直されている。新型プリウスだって、原付の燃費には到底及ばない。

・税金も保険も原付並み
・車検がない
・燃費がいい
・駐車場代もいらない
・車より機動性が高い
・二人乗りできる

原付2種が自分の所得エトセトラを鑑みて相応だろうと、いかにも無難な判断をした。

ホンダのPCXとスーパーカブ110と長い時間、悩みに悩み。

カブにした。

そういえば、カブに乗りたくて、昔、日本郵便の採用試験を受けたっけ。

空冷・4ストローク・単気筒110ccエンジン
燃費 63.5km/L(60km/h定地走行テスト値)
もう、どこに行くのも、海を渡るのも、空を飛ぶ以外はこのバイクと一緒

      新しい道を子犬に
      憶えさせるみたいに
      この車に僕らの街を
      憶えさせに出かけよう
      初めての雨が降った後は
      空も街も未来も
      全部まとめて一緒に
      磨いてまた輝かせよう

バイクは、乗りこなすことによって、持ち主との相性を高めていく。

これからよろしく。

三浦海岸

2011年3月4日

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三浦のバイクショップまで。二輪の免許もとったし、もうすぐ暖かくなるので50cc→110ccのカブに乗り換えを検討中。