今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

静かな夜の庭にでて

2008年6月5日

 

今日さいご、四本目のたばこを、煙ぎらいの家族に追いやられ、庭でふかす。横浜でもこんな静かな時があるんだ……


雨に濡れた夜の狭い庭は、幼い頃、ここが母の実家であったときと変わらない。変わったのは月夜のみみずくのほうだ。


天井の鳥立ちは無事に巣立ったよう。上では兄がレポートの締切に追われ、居間では母と祖母が「渡る世間は…」を見ている。父は組合の仕事で帰りが遅い。


変わっていると思っていたが、平凡な、幸せな一家族なんだと思い、見守ってくれているであろう祖父の仏壇に手を合わせた。

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