今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

金曜日の思いつきと木更津の明けない夜

2008年11月29日

 

また金曜日がきた。明日は寮祭の最終日で、善光寺の参道を雑巾がけするのが寮のならわしだが……
衝動的にどこか遠くへいきたくなり、夕方の高速バスに飛びのってしまった。いま千葉にいる。今日のうちに君津にいけるだろうか。
街のいちばん大きな交差点で騎馬戦ができるのも学生のうちだけだが、こうも無計画に行動できるのも、おそらくは、いまのうちかもしれないと思った。
とにかく、いま、姉ヶ崎にいる。右にいくも、左にいくも、勝手きまま。



久留里線、わずかな差で終電……木更津どまり。

駅で夜をあかす気力もなく、ビジネスホテルをさがすことに。これじゃ明日の朝、新幹線に乗っても、そっちのほうが安かった……てか、なんのために三キロもあるテントとシュラフをもってきたんだ?


木更津駅前にらしきものがない。さまようこと二時間。よくあることだ。


……ラブホテルがたくさん(汗) かつてのユースホステラーが、ここに甘んじていいのかと思ったが、僕ももう年だ、ええい、入ってしまえ。


一件目。入り口にたつとごごごご……という音をたてて巨大なカーテンが自動的にあく。なかには怪しげなネオンが輝き、車がびっしり。無人。なおかつ満室。きっと必死になって少子化対策に貢献してるんだろう。別をあたる。


二件目。ここも駐車場がいっぱい。出会いがしらに手をつないだ、若いカップル。みみずくはテントを背負い、ジャージ姿。あからさまに気まずいぞこりゃ。


ここはフロントに人がいた。


みみずく「…あ、あの一人なんですけど、泊まれますか? 電車逃しちゃって……てへへ」


なにがてへへだ。


受けつけのお姉さん
「すみませんね。週末で混んでて、7000円のお部屋ならありますが」


みみずく
「……あ、え、あのう、そんなに……てへへ」


厚かましくも、安いビジネスホテルの場所を教えてもらいましたとさ。


くそ、無駄金つかった。いつもの二番の深さで寝てやる。

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