女神湖まで、暗がりのなかとぼとぼ歩いていく。山と空と月しかない。
ネコ、二匹にであった。そこに一泊3000円との看板があった。暗くてなにも見えない。とにかくかなり古い家。
屋久島の廃屋の経験もあるし、みみずくがこれまで住んだ下宿も、相当あばらやだったから、気味か悪い点に関しては、もう躊躇しなくなった。
そこそこ安全で、衛生的なら、屋根の下で寝られることだけで、よい。
虚しさとは想像力の欠如から生まれる。机しかない畳の部屋の中にいると、案外ものにかこますぎた日常よりも、心がみたされている気がする。
明日は女神湖と、黒曜石を探しに"星糞峠"をめざす予定。綺麗だかそうでないんだかわからい名前である。
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