今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

terminal care

2009年7月27日

 

「ターミナル」"terminal"=「終着」、てんじて「人生の終末期 」


"terminal care" =≒回復の見込みのない疾患の末期に、苦痛をやわらげ、精神的な平安を与えるようにする介護


8月から移動で別の棟のグループホームにいく。入居者の介護度は格段に上がる。4以上は普通かもしれない。いまの棟の平均は2〜3である。それでも必死だ。


まだ試用期間のみみずく、この配置替えに、脆弱な神経がもつかどうか。

新しい棟では終末期を迎えた入居者が退院して戻ってくるという。明日、看護士から吸引機の使い方をレクチャーをうける。どんな講義よりも必死だ。


アルバイトと思って、はじめた仕事。コンビニより安い時給850円の仕事。しかしそんなことはもう、どうでもいい。福祉の仕事は、世間から偏見の目で蔑まれることが多い。曰わく、「汚い、臭い」、曰わく「ボケ老人の世話」。「よくやるね、優しんだね」

みな人は老いる。老いれば助けがいる。この仕事は命と尊厳に関わる神聖な仕事だ。……はじめは考えもしなかったけれど。


「私」が 時代を生き抜いた人を、最期のサポートする。苦痛をとりのぞき、少しでも、楽になるように。尊厳をもったまま最期を迎えるために。


「月夜のみみずく」が一緒にいる。だから大丈夫だよ! そう、いってあげられずに露と消えた人を思う。いつも。

0 コメントはこちら: