今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

仕事雑記 グループホームのこと

2009年7月19日

 

グループホームでの仕事は、掃除、洗濯、朝昼夕の調理、買い物などの日常的な家事援助をはじめ、バイタルチェック、薬の管理、服薬介助、排泄介助、入浴介助、更衣介助、簡単な処置、転倒の危険があるかたの見守り、水分摂取や食事摂取量、入居者の日常の記録、体操や音楽、簡単なレクをしたり、散歩などに付き添ったりと多岐にわたる。


週5勤務で1日あたり8時間労働だが、休憩の時間がほとんどとれないので、実際は9時労働ということになる。


介護度の高いかたが他所で入院しているため、ここ二週間は、それでも余裕があった。


入居者9対職員3人というのは、グループホームとしては恵まれた環境なのだという。三人いる職員のうち、例えば一人が調理、一人が入浴介助となれば、もう一人は動けない。一瞬目をはなすことが、転倒の危険につながってしまうからだ。


入居者の人権は最大限尊重され、決して拘束したりということはない。いわゆる認知症が重く、徘徊する人があれば、時間が許す限り1対1でそのかたの赴くままに付き添う。


また老人ホームによくある、幼稚園の壁面構成のようなものはない。入居者は子どもではないし、ここは一種の「家」なのだから。


みみずくがおりにふれて思い出すのは、地方の精神病院だ。そこはようするに鉄格子つきの姨捨山で、親族から見放された高齢者が薬づけにされて、拘束されたり、鎮静剤を打たれて窓のない保護室(むかしでいう独房)にほうりこまれたりしていた。たとえば明け方まで睡眠薬を深夜にばかすか飲んで、翌朝6時に起床し、半強制的に体操をさせられる。退院するか、死ぬまで、ずっとそうである。


それに比べれば、ずっとここは良い環境だし、そうでなければならない。

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