今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

横浜市教員採用試験 受かれば言わないあれこれ

2009年7月12日

 

スーツ姿のうら若きオトコ・オトメが会場の大学を埋めつくしていた。そしてちらほら、中年男女の混じっていた。これが不況のせいでないとはいえない。

ライバルたちの様子を、ハゲタカのような目つきで伺う。おびえたねずみのように背中を丸めて。

……髪をいじくる長髪・ボサ髪の男がいると思えば、携帯と鏡を手ばなさない女、鳥の巣のような禿あたまをしたまるで寝起きみたいなおっさん……


みみずく(この人たちも、教師になろうとしているのかぁ…見た目で人は何割といったっけ……)

                       *  *  *

さて肝心の試験の内容だが、「教職・一般教養」、「専門教養」ともに、過去問の延長線上、つまりは際立つ問題もなかった。すべては知っているかいないか。暗記と忍耐の試験である。簡単ともいえぬ、難しいともいえぬ、河合塾の模試を受けているような感じである。唯一、お金がかからのが良心的といえる。

みみずくは、いつもはあたる第六感で、新しく小学校に導入されつつある「外国語教育」にヤマをかけ、前日にまる暗記していたら見事に一文字もでなかった。横浜は異文化交流の地ではなかったか!

最後の「論文試験B」


「反抗的な態度を示す児童に対する教師(あなた)の姿勢と指導を、<信頼される教師>という観点から述べよ」

というような、みたいな作文のような内容であった。


みみずくは

<……どだい教師も人間、たやすく信頼などしてはいけない……>
<……反抗は健全な発達過程上必要不可欠不可避なり……>


と書きそうになるのをこらえ、非現実な、しかしよくありそうな文章で紙面を埋めん、と四苦八苦していたら、校正する時間もなくなり、よくわからん文章になってしまった。


結局、

一番重要な姿勢は教師がまずが子どもを信頼することであるのであるのだ!」


などと、さも偉そうな台詞で締めくくったが、試験が終わってみると、なんだか自分がひどくつまらない人間に思えてきた。 「信頼」なんて……同じ釜の飯を食って、金タマみせあって、安酒のんで、翌朝ゲロはきながら試験をうけた友人くらいにしか見いだせない。

もしかしたら……いや、たぶん今年はダメだろう。

万一、受かったとしたら、この試験が一夜漬けで通れる程度のシロモノ。

以上、試験ができりゃこんなことは言わない、不遜きわまりない月夜のみみずくの愚痴でした。

横浜市の皆さん、こんなんですみません。努力します。

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