今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

卒業式

2009年3月22日

 

うちに帰ってきて、爆睡、気がついたら卒業式一時間前。


よれよれのスーツをきて、寝ぼけ眼で県民文化会館へ。


あっというまに卒業してしまった。なんの感慨もない。帰りに友達とラーメンを食べて、学生生活のすべてはあっけなく終わった。


希望もなく、下を向きながら晴れ姿の人ごみをかきわけて歩いている自分を、寂しいと思った。


もうなにも引き取めるものはない。行き先のわからないまま、とにかく部屋の片付けにとりかかる。目の前のやらなくちゃいけないことしか、先が見えない。


縁起でもないが、遺品整理をしているような気持ちである。空虚……心のなかに、ぽっかりと穴があいたまま、黙々と荷物を片付けてる。


そうしているうちに、いつしか目標を見失っている自分に気づく。


そんな卒業の日だった。
このままじゃいけないと思っている。

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