教習所2日目。
東北なまりのある1コマ50分の授業は、教官のなまりにばかり注意がいってしまう。イントネーションが独特で、ずっと聞いていると、それはもうどこか別の国の言葉のように思えてくる。
方言を隠す人がいるが、僕はむしろ自分の国の言葉をもたないことが、なんだかマイナスのことのように思う。長野は北は北海道、南は沖縄から学生が集まっているので、そういう仲間と話すとき、特にそう思う。いつしか僕の話す言葉に、どこの国の方言がまざるようになってしまった。
でも、なんだかあったかいんだよね。方言って……
さて、教習について。
2日目にいきなり学科のテストがあった。しかも一問不足で不合格だった。先が思いやられるといえばそうかもしれないが、まだ2日目。
車に乗れることも楽しいけれど、新しい人たちの話を聞くこともすごく新鮮で、すでに残りの教習の日数を数えて淋しくなっている。まだ2日目だというのに……
人間はたまたま出会い、そしてほんの少しの時間を一緒にすごし、そして時に自分が気がつかぬまま別れを告げる。今日あったら、明日は会えないかもしれない。大げさかもしれないけれど、僕はそう思って人と接したい。
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