今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

そういうときは、山にでも登ろうか。

2007年7月8日

 



 
 実習一週目はかなり、苦しいものとなった。授業も失敗すれば、子どもたちとうまく心を通わすこともできず、自分と他人の作業の境い目を忘れ、自己管理にも失敗した。
 
 最後の2日間は、寝不足で頭がほとんど働かず、夕方お互いの授業を検討する研究会でも、仲間からつぎつぎに反省があがる中、自分だけ阿呆のように、何を書いているのか、分からないぐしゃぐしゃの授業記録を見つめていた。

 自分の「失敗のパターン」にうまい具合にはまってしまった。
 目の前に大きな壁が立ちふさがっている……。この壁を乗り越えなければ、僕は教師になれない。それどころか、大学を辞めなければならなくなるかもしれない。 つまるところ、挫折、した。


 なんのために、いままで学び、経験してきたんだ? わからない。
 自分は教師になれないんじゃない? 信じられなくなる。
 絶対にあきらめないと、誓ったではないか……なのに……


 最後の日の下校時に、あまりに混乱していた僕に、担任の先生がこんなことを僕に言ってくださった。
「ひたむきにやればね、大丈夫だから」

とにかく、休もっ。そして驕りをすて、謙虚になって、初心に立ち返ろう。
その先はどうしたらいいのか見当もつかないけれど。授業はあと、8つ、ある。

 今日は家にこもっていないで、重いからだを引きずって、鬼無里、戸隠へ、旅してきました。
 
 家族づれ、カップル、友達どうし、観光客はにぎやかに奥社へ続く参道を歩いていく。

 僕のほうはといえば、ため息ばっかりして。足元ばかりみて。おまけに道に迷ったりして。
 
 まるで人類の責苦をたった一人で背負い込んだような(笑)顔をして。 見られたものじゃない。

 ・・・・・・ああ・・・・・・いまどきの観光客は犬を連れて歩くのか。
 そのかわいい犬が、僕をみて笑った、気がした。
犬ころ:
「人生、そんなもんだよ、なるようにしてればいいのさ」
月夜のみみずく:
「いやそんなもんじゃない。散歩中に人生を語るなー、犬ころめー。」 
……負けるか、くそ。でも、どうしたらいいかまだ、わからない。

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