今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

白と黒の間

2007年6月27日

 

 僕のよく知っている大学の教官が先週、問題を起こし、辞職した。
 

 そのニュースを先週末、松本行きのバスのなかで聞いた。
 

 名前を聞いて鼓動が高くなった。
 

 新聞報道や、ネット、学生間の噂など、さまざまな情報が飛び交っている。どれが真実かどうかは誰にも分からない。

 
今日の夕方、その件で、集まりがあり、そこで嗚咽して泣く友だちを見た。
 
 真実は当事者にしかわからない。少なくとも、その教官が、黒か白であるかという単純な問題ではないことは確かだ。冷静に判断したくても、確かな情報がない限り、どうすることもできない。

 ただただ、この先の進展を見守るばかりだ。 自分のこと以外で泣いたのは、いつぶりのことだったろう。


 夜。家庭教師。家に着くと、その子はおばあちゃんと口争いをして、いらいらしていて、泣きそうだった。

 どうしよう・・・・・・ 
 
 「今日は勉強しても見に入らないし、止めようか」と僕はいった。

 その子は、うん、とうなずいた。

 「僕は中学生のときね、理由もなく、家族がうとましかったことがあったよ。いまはね、そんなことはないんだけど」

 そんな話をしていると落ち着いてきた。一緒に英語の宿題をやり始める。

 「僕は来週から実習で6年生のクラスに入るんだけど・・・」、とこの前まで6年生だったその子に話しかけた。いつも疲れているのか口数が少ないその子はめずらしく、僕にいろいろ教えてくれた。

 
もし僕の家庭教師が理由で泣いていたのならごめんね。やっぱり負担なのかな?

 帰り際、お母さんが「毎日娘とのバトルです」といって笑って見送ってくれた。

 もうじき7月だ・・・・・・・
 
 

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