今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

17歳の「私」からいまの「僕」へ

2007年6月10日

 


・・・外が明るくなってきた。


教育実習の関連本を読んだり、指導案のフォームを作ったり、部屋を整理したりするうちに、ふと、昔の日記を書いた紙片を見つけた。




読んでいると、学業や人間関係の不安やら、将来への希望・絶望やら、はてまたラブレターらしき草稿まで出てきたからおったまげたもんだ。人並みに揺れた我が思春期の記録!・・・・・・人間、これほど人に見られて恥ずかしいものはないと思う一方で、「よくぞ残しておいてくれた」と当時の自分に言いたくなる。




恥を忍んで僕が書いた日記を高校生あたりの所から適当に抜粋してみよう・・・このブログの目的は「自己省察」であるから・・・・しかしまあなんと悲観的なことばかり(涙)。



【高1の10月】


▼夕方、化学をちょっぴりやる。おそろしく進まぬ。

▼そういえば数学の試験が返ってくる。おそろしく、否、悲しい得点である。20点。べつにどうということはない。中1のころだったら、ショックで暗々たる心境に陥っていたに違いない。いや、中1でこんなひどい点は取らなかった・・・。



  僕は理数系がだめだった。この日の日記はノート3ページも書いてある。よく見ると試験の当日の未明にだ。「べつにどうということはない」と書きつつ、やっぱりくよくよ気にしていたんだろうな。 



【高2の6月】


(前略)・・・しかしどれもできそうにない・・・の失敗以来今日に至るまでなーんもやる気がない。勉強もしてない。一日十時間も寝てる。どうにかしないと・・・あせっているだけでもうだめだ。本当にもう助けてくれ。生きがいなんてない。毎日が苦痛である。何もしていないのに。相変わらず人とよく話ができない。人が怖い。もうだめなんだよ。でも“だめ”ではだめなのである。それが心を苦しめる。はたして日本中で自分のように情けない事情でこんなに苦しんでいる阿呆はいるのかな。


 2つの部活を掛け持ち、受験も意識し始めたころ。やる気のなさと重圧が比例し、精神的につらい時期だったんだろう。



 【高2の1月】

(前略)・・・自分は他人の(家族の)前では普通に見えるが、実は一番狂っている。コーヒーのカフェインとアルコールでもはや脳細胞はかつての半分もないのではないか。ともすると心は重く沈み、何もやる気がなくなり、生きているのさえつらくなるが、死ぬつもりは毛頭ない。ただ何かを待っている。(中略)・・・ただこんな毎日がずっと死ぬまで続くと思うと、もう嫌でたまらない。 自分のことばかり考えていると不幸になる。けれども自分以外の誰のことを思ってあげられるというのだ。受験勉強は百%完全に自分のことである。自分が合格すれば一人が落ちる。自分中心の自分のためだけに勉強するというのは、つらく、つまらないものだ。(といって自分のためになっているのかさえ怪しい。)今、いろいろとつらいのは自分に忠実に生きていないからかもしれない。親の目、教師の目、世間の目を気にしているからにほかならない。早く自由になりたい。他の人の目からすれば・・・また他の人だ! もう他人の目なんか気にしたくない! 実はだれも自分をみていなかったりするのである。どうしようもないときはただ忍ぶしかない。


  今だからいえるが、僕は齢17にして親からくすねた酒を飲み、憂さを晴らしていた。しかも日本酒にして2合くらい、毎日のように飲んでいた。皆勤が取り消しになった唯一の欠席は「2日酔」である。信州に引っ越す時、隠しためた発泡酒の缶が天井裏から大量に出てきたときは、さすがに自分で呆れてしまった。


  しかしなにはともあれ、いわゆる危機の時代を乗り越えることができたからこそ、いまここに僕という、まあさえない人間がいるのである。思えばいちばんものを考え、真剣に生きていたのは高校生の頃だったかもしれない。5年が過ぎ、将来を決めるであろう教育実習を前にして、また自分に真剣に向き合わざるをえない時が来た。真剣であるぶん、しんどさも大きくなる。今度も僕は乗り切れるだろうか。

4 コメントはこちら:

匿名 さんのコメント...

こばさんは、高校生のころから、いろいろと考えている人なんですね。私は、いまだに将来のこととか、「どうにかなるさ~」と、そのときを思うままに生きています。あまりよくないですよね。もっと、たくさん本を読んで、いろいろ考えて、経験をつまないといけないなあ。
かみやん

Tsukiyo-no-Mimizuku さんのコメント...

コメントありがと(>w<)
ああ、知っている人に読まれている思うとと、かなり恥ずかし~。僕も「流れるままな」時のほうが多いです。ここ数日は、実習のことを考えていて、ちとふさぎ気味だっただけで・・・
今日から明るい話題を書くようにつとめます。(そしたらコメントも増えたりして・・・)

匿名 さんのコメント...

僕も同じように悩んでしまう者なのだけれど、人生には「案ずるより産むが易し」的な面が度々あると痛感させられます。
教育実習とか、自分の将来との対話、不安がすっごく多くなるものらしいね(今やってる先輩談)。大学生の前半って、すっごく楽しく活動的になる時期だから悩むのを忘れてしまうかもしれないけれど。これから、悩む暇さえ忘れてしまうほど忙しい社会人生活が始まるのでしょう。だからこそ、今悩むのは決して無駄にならないと思います◎
悩み尽くせば、新しい自分と出会えるかもしれないし、今後進んでいくにあたっても、色々とわかってくるんじゃないかなー。

Tsukiyo-no-Mimizuku さんのコメント...

コメントありがとう(’w<@)
悩んでいたのは日記の当時の自分で、いまはヘコみやすいけど大丈夫さー!
そうだね、4週間の教育実習も悩むのを忘れてしまうくらい忙しいんだって言ってたよ。お互い後半戦、がんばりましょう。