今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

福祉の現場の活気

2009年6月29日

 

現場で介護・家事援助にあたっている職員は、子育てもひと段落、あるいはだいぶまえにおわった女性が多い。


ことばは悪いか元気のよいおばちゃんである。冗談をとばしまくり、とにかく強い。なんでもでき、たいていのことはわかっている。


みみずくは経験の浅いひよっこで、頻繁に失敗をする。昼食の焼きそばを作っていたら「こんなのじゃ関西人に殺されるよ」といわれ、本当に殺される思いがした。


管理職から経験が浅い新入りだからこそ見える欠点があるといわれるが、とてもみつからないし、あったとしてもみみずくには口にできない雰囲気である。


入居者の一人がみみずくにぼそっと「あまり勢いがあるのもね……」と漏らし、味方を得た気がした。活気がないのは困るがありすぎると周りがつかれる。鬱病患者がテレビでお笑いなんかが流れていると死にたくなるのと似ていはしないか。
老いてなお求めるのは活気ではなく、平穏ではないか。


自分の足りないところは素直に認める。それでもなお、意見があるのだとしたら、それは伝えるべきだと自分に言い聞かせ、ため息をつく。


お腹がいたい。

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