今日は朝はやくから健康診断の結果をもらいにいった。普段は能弁な内科医だが…。
内科医「血液検査その外は全く問題ないんですが……」
みみずく「やっぱり、ここですか?(頭をさす)」
み「あ、その、パキシルなんて劇薬を毎日飲んでるので……」
内科医みみずくの言葉を遮り、おもむろにレントゲン写真を取り出した。
内「はっきりいいます。ここに影があります、大丈夫だとは思うんですが、レントゲンだけはどうも……紹介状を書きます」
内「そこで改めてCTで精密に調べてもらって下さい」
み「(肺に影……再検査……煙草……肺ガン……余命……)」
じつは一年前、長野で入院したとき、やはり同じところに影があり、半年後に再検査を受けるよう指示されていたのを思い出した。
この日、ある男がカブにまたがり、レントゲン写真を抱えて、市内のべ4カ所の病院をさ迷った。診察費もなくなり、悲壮な顔はまさに病人であった。
結果は忘れた。
誰しも、一年先、いや、明日生きているのかだって不確定なのだ。
今日の夕方から施設で働く。
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