今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

蟻のお葬式 逗子の海

2009年6月13日

 

図書館の中庭で、学習指導要領の文章とにらめっこをして一時間。


こういった法律の文章は固い。固い文章は、記憶に残らない。何の味わいも、書き手の表情も見えないからだ。ましてや目的が試験対策の暗記となってしまうと、それは火星語と書かれているとしか思えない。


だれもが納得しそうな理念に紛れ、国家の戦略や経済界の企てのようなものが透けて見えるような気もする。 (最近、言い訳ばかりのみみずく・・・)


気がつけば目線は、〈膝元の文字の羅列〉から、〈足元の蟻の行列〉にうつっていた。


君たちは、何もしらない僕ら人間に踏み潰されて死んだ仲間を、一生懸命、本当に一生懸命、巣に運んでいるね。


それは、悲しい虫たちの葬列。

あ、いかん。このままでは来月の試験に受からず、こちらが社会に踏み潰され、くたばってしまう。すでに30日をきり、もはや手遅れともいえるか。

だけれど、今日はずっと昔住んだ、逗子の海を見にいった。すこし元気。

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