今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

平穏な幸せ、と今週末からの仕事について

2009年6月8日

 

歩いてもだめ、泳いでもだめ、呪文「寝るより楽はなかりけり」を呟いてもだめ……あげくの果ては寮の屋上から飛び降りる夢なんかもみた。しかも五階から落ちたのに、ちゃんと生きていた。


躁鬱病の北杜夫は娘との対談でそんなときは「ただじっとしていなさい」といっていた。確かにそれがいちばんなのだと思う。布団のなかでダンゴ虫みたいに丸くなってひたすら、じっとしている。何時間も。トイレくらいいくけれど。


そんなこんなで2、3日、寝ても覚めてもぐったり病んでいたが、いまは、こころ穏やか。


なぜ?


波がある。


あまりに苦しいばっかりに(自分でいうのはなんだが苦しいのは苦しいのだ…)、逆にいまのような静かなとき、言葉にできない幸福を感じる。ただ生きていて、明日があることだけが、なによりもありかたいことに気づく。これ以上なにもいらないと思う。ただ、少し考えなおして、「このまま平穏が続けばいいのに」と思う。


今週末から町外れのグループホームで働けることになった。どんな場所か、まだわからない。認知症をもつ福祉施設であるらしい。いまのところ役たたずの「小学校教員免許」はあるけれど「ヘルパー」の資格はない。うっかり募集要項を見落としたおばかさんは、そのままのこのこ面接にいった。


けれども面接でその日のうちに採用になってしまった。


出来る限り頑張る。施設の人の為に、そして自分の為に。

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