若年性アルツハイマーで介護度は5、うなるばかりで言葉が話せない方の排泄介助をしていた。いつものように。
車椅子でトイレまで行き、そこからトランスして便器にうつすのだが、そのかたは、かろうじて立つ力があった。しかも今朝は珍しく多幸表情を見せていた。
み「○○さん、立てますか」そういっていつも手を引き立ってもらうのだが……
「たてません。」
み「!」
久しぶりのことばにびっくり。
つづいて電話がなった
「電話。」
みみずくはこんなに言葉を聞いて嬉しく思ったことはない。
五年まえは、自由に歩き、毎日でかけ、普通のご飯を食べていたらしい。介助もほとんどいならかった。しかしアルツハイマーの進行が早かった。
たったこの二言をきいただけでみみずくは元気になった。希望が湧いてきた。
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