今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

夕方 更衣介助中の雑談

2009年10月6日

 

「いつまで、ここにいられるのォ?」


月夜のみみずく「いつまでもいて、いいんですよ」


「だってコレ、かかるんだろぉう……おれ、財布わすれてきちゃった……」


みみずく「大丈夫……○○さんは昔、いーっぱい働いたから、そっから少しずつ引かれてんの。ここは安いし、お金は大丈夫」


「でも仕事しないで、世話になってばっかで、これからどう生きればいいのぉ?」


み「うーん……」


94歳からの質問。


み「○○さん、じゃあ、ここの職員になるってのは? 時給は安いけど」


「力がないからだめだぁ」


み「じゃあ、頭をつかって何か仕事を……」


「頭ないからだめだぁ おら百姓の子だから」


み「あ、じゃあ、野菜をそだてましょう! 」


「スイカなんていいなァ2つくらいはなるかなぁ」


み「スイカ?今年は下の階でスイカ作りましたよ。でも二階じゃどうかなぁ。いま秋だから秋まきの、なんかないでしょうか」


「大根か。でもおれ、百姓だとも手伝いしかしてない」


み「ようするに菜っ葉系ですね!!!できますよ。
失敗しても、春は菜の花」


かくて不安は解消でき、ひとつ、仕事ができた。

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