「いつまで、ここにいられるのォ?」
月夜のみみずく「いつまでもいて、いいんですよ」
「だってコレ、かかるんだろぉう……おれ、財布わすれてきちゃった……」
みみずく「大丈夫……○○さんは昔、いーっぱい働いたから、そっから少しずつ引かれてんの。ここは安いし、お金は大丈夫」
「でも仕事しないで、世話になってばっかで、これからどう生きればいいのぉ?」
み「うーん……」
94歳からの質問。
み「○○さん、じゃあ、ここの職員になるってのは? 時給は安いけど」
「力がないからだめだぁ」
み「じゃあ、頭をつかって何か仕事を……」
「頭ないからだめだぁ おら百姓の子だから」
み「あ、じゃあ、野菜をそだてましょう! 」
「スイカなんていいなァ2つくらいはなるかなぁ」
み「スイカ?今年は下の階でスイカ作りましたよ。でも二階じゃどうかなぁ。いま秋だから秋まきの、なんかないでしょうか」
「大根か。でもおれ、百姓だとも手伝いしかしてない」
み「ようするに菜っ葉系ですね!!!できますよ。
失敗しても、春は菜の花」
かくて不安は解消でき、ひとつ、仕事ができた。
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