今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

6連勤の幕開け

2009年10月13日

 

今日は6連勤の第一日目、しかし慣れない家政婦が入ったり、なんだかんやで、時間までに仕事が終わらずなかなかどうして……きつかった。


認知症で、笑顔をふりまき徘徊するお年寄りからは、励まさることが多い。


トイレで


「○○さん、お腹に力入れて!ぐーっと」


「"ぐー"」


「えーと、ごめんなさい……"ぐー"っ言うんではなくて、こうぐーって力入れるんです"ぐぅーぐーぐー"って」


「"ぐぅーぐーぐー"」

「……でないかい」


「ええ。でないんですよ。ここんとこにね(肛門をさし)、割り箸が二本はいってるんですねぇ」


認知症もいろいろで、なかにはやっぱり疲れてしまうものもある。


四六時中まわりを監視して他人へ嫌みや悪口をいったりする方。性格の悪さが老いて全面にでてきている。


普段は丁寧でやさしいが、時々目つきがかわり、まるで違う人になったように暴れまくり叫びまわる人もいる。(みみずくのいった精神病院でこれくらい暴れれば保護室へ監禁される)


排便の介助などは、プライドにさわり、人によってはいやがられる。介助中に罵倒されたりもする。こうしたときは頭でわかってもどっと疲れてしまう。


……家族もだ。毎日のように手伝いにくる家族もいる。たまにしかこれなくとも、悩みぬき向き合っている家族も多い。ろくに来ないし、必要なお金も惜しむがいうことはいう家族もいる。


要するに問題があるからこんなグループホームが必要ないのである。


たくさんの善と悪がひしめき合って。人間の美しいところと醜いところがむき出しになって。


醜さだけに目がいってしまうと、この仕事はまず続かない。


明日も気合いを入れて頑張る。


自分のために。

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