今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

2009年4月12日

 

はやいもので横浜ではもうほとんどの桜が散ってしまった。

去年、格子窓からみた横線のはいった桜は、いまごろちょうど満開だっただろうか。あの桜は特別にきれいで、何枚も絵にかいた……。あんな神々しい桜はもう二度みられないかもしれない。


散ってゆくこと、それは自然の摂理ではあるけれど、理屈ではなくやはり耐えがたく淋しいこと。だからこそ愛おしいのかもしれない。


昨晩、去年の桜のことを考えていて、はっとして気づいて自分の周りのことに思いいたって、珍しく自分から友だちを食事に誘った。こちらで就職した 長野の友人。


横浜の街を歩いて。山下公園で海をみて。新しい会社のことなどを聞いていると、やっぱり大変なことも抱えている様子。お互い頑張ろうといって別れた。


みみずくの知らない場所で、新しい生活をはじめた友人たちも、いまの時期を乗り越えられますように。自分もそうなんだけれど。


桜が咲くも散るのも、冬を乗り越えたあと。ひとの生涯にとって本当に冬の時期は もっと年をとってからのことのような気がする。

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