去年、格子窓からみた横線のはいった桜は、いまごろちょうど満開だっただろうか。あの桜は特別にきれいで、何枚も絵にかいた……。あんな神々しい桜はもう二度みられないかもしれない。
散ってゆくこと、それは自然の摂理ではあるけれど、理屈ではなくやはり耐えがたく淋しいこと。だからこそ愛おしいのかもしれない。
昨晩、去年の桜のことを考えていて、はっとして気づいて自分の周りのことに思いいたって、珍しく自分から友だちを食事に誘った。こちらで就職した 長野の友人。
横浜の街を歩いて。山下公園で海をみて。新しい会社のことなどを聞いていると、やっぱり大変なことも抱えている様子。お互い頑張ろうといって別れた。
みみずくの知らない場所で、新しい生活をはじめた友人たちも、いまの時期を乗り越えられますように。自分もそうなんだけれど。
桜が咲くも散るのも、冬を乗り越えたあと。ひとの生涯にとって本当に冬の時期は もっと年をとってからのことのような気がする。
0 コメントはこちら:
コメントを投稿