今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

何もかも日常

2008年9月19日

 

はっきりいってしうと、僕は、春に入院してたとき突然大切な人を失って、半年たったいまも、まだ整理がついていない。毎日、毎晩、彼女を思いだす。哀しみが大半、ときたま憤り、諦め、自暴自棄になることもある。みみずくの部屋に置き手紙と役たたずのツーサイクルのエンジンオイルだけ残して、それから原因もわからず、逝ってしまった彼女のことで、まだもやもやしている。わだかまっている。


叶うなら、自分の命を引きかえにしたいくらい。……でも、そう思う自分をなぜか情けなく思う。

原因を突き止めに、彼女の最後の言葉を頼りに、生前を探りにいこうかとも思った。気にかかることはいくつかあるのだ。でも、自分のすべきことじゃないような気がして止めた。退院して、実家に行ったときご両親もそうらしいことを察した。もう、遅いんだ。命は一度きりしかないのだから。


寮はあたりまえだが、日常だ。どこかしこで若者の元気な声が聞こえる。もう少したてば寮祭の時期がくる。こうして、一人の命が忘れ去られていくかもしれないことが、たまらなく、悔しい。

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