今宵も客は10人くらいしかこない。半分は馴染みのお客さま。みみずくはたくさんの実をつけたバラという植物が、冬になるとどうなるのかが気になる。この時期にも花を咲かせているのだから、ひょっとすると、冬まで咲くのかも知れぬ。客の残したお冷やをかけ、たいくつまぎれにバラに話かける。先月分の給与がまだ未払いなこと。クビにされそうな顔の知れぬもう一人の信大生のこと。寝ても覚めても眠たいこと。これじゃ来月からやってけるのか心配なこと。エトセトラ、エトセトラ。
ときたま……チケットを入れた帳簿の黄ばみ具合からして、ここのお店はあの世の中のお客さま、具体的にはもうくたばってしまったお客さまのほうが多いのかもしれないと思い、誰もいない二階にも気を配るようにする。失礼のないように。ここが常に安らぐ場所であるように……
あと数十年もすればここの店もなくなくなるだろうか。半世紀もすれば真新しいビルが立っているだろうか。いや存外、いまとはそんなに変わっていないのかもしれない。なにしろ、半世紀後、みみずくが生きていたとしても、まだここのマスターより10も若いのだから。
1 コメントはこちら:
こばへ!
元気か?俺はアメリカで自分の小ささに気づき、もがいてる最中や!
ブログ時折見てるで!やっぱおまえはすげぇなぁ!なんか独特な世界を作ってる!ソフィーの世界とかめっちゃ分厚い本やろ?しかも難しいやんけ。よう読むわ。
無理はせんように!無理に学校生活に慣れようとしたらしんどいだけやから!俺もいまこっちに慣れるので精いっぱい!こばと同じ状況かな。
副作用に負けんなよ!
もし負けそうなら言うてくれ!
こばが自殺するんやったら、俺が殺したるから!!わかったか?!
あと、卒業1年延ばせよ・・・ほんならまた一緒に遊べるし!!
たのんだ!!友よ!!
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