……株価は暴落の兆しを見せはじめ、世界経済が瓦解し、食料危機が訪れんことを憂い、みみずくは畑に秋野菜の種を蒔いた。大根、レタス、芋類、エトセトラ。
それが半分しか芽を出さんとはどういうことなんだろうか!
そんなことより、もっと現実的に卒論にとりかかるべきなのではないか。卒業後の就職先も、未定。羅針盤は半年前に壊れてしまったからしかたない。しかたないことは、生きている以上いくらでもある。もはや叶わぬことなんてゴマンとある。
でも、芽が出たものは、なんとか育てよう、と寝そべりながら考えるみみずくであった。
0 コメントはこちら:
コメントを投稿