今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

さよなら 三月の風

2007年3月27日

 

原付の旅、一週間前に訪れた能登半島で震度6強の地震がおき、僕がついさきごろ通り過ぎた現地からの映像がニュースで流れる度、ただただ驚いている。輪島では古い家屋が倒壊し、死者もでている。石川出身の友人も多いからちょっと心配。雪で苦労して通った246号線も崩れていた。

寮では一人、また一人と4年生が旅立っていく。
そして新しく2年生を迎えるための準備が着々と進んでいる。

「来るものは拒まず、去り行くものは追わず」
高校時代、友人の遺跡研究部の部室に貼ってあった紙にこう書かれていた。やる気のない部員が多い中、こういうスタンスをつらぬき通すのが伝統だった。企業ならつぶれている。この寮も入退寮の制限はしていない。だれでも入れ、かりにイヤになったら、いつでも出て行くことができる。

この寮ができて、何十回と繰り返されてきた出会いと別れ。
その一つ一つに物語があった。
在寮生である自分も、それを綴る一人。パンフレットもそろそろ完成しそう。

庭の杏子が、まもなく可憐な花を咲かせようとしていた。

0 コメントはこちら: