今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

養子縁組み

2009年8月26日

 

先日保護したメジロのヒナは朝日が昇るとともに藤かごのなかで元気よく鳴きだした。


それを聞きつけたメジロのつがいが網戸のすぐ近くまで来てさえずっている。まるで雛に話かけるように。みみずくが以前庭で餌付けして可愛がっていたつがいかどうかはわからない。


みみずく、大空に向かって網戸を開け放つと、三匹は一斉に飛び立ち、電線にとまり、ぴーちくと会話を交わしていた。


そしてどこかへ飛んでいった。


我が子として、育ててくれるのだろうか。そう信じたい。鳥にも愛情がある。


ヒナが戻ってきて欲しいという寂しさ半面、これで良かったと思う。


こうして一匹の雛の命は助かった。


みみずくはまたひとりになって、網戸を閉め、仕事に向かった。

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