今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

子どもの力

2011年6月5日

 

職場は大事件がおきて混乱をしているが、
それとは関係のない話。

昨日同僚が、仕事終わったあとに小さい子どもをつれてきてくれた。

(狭い団地にいさせるのなら、職場につれてきて、職員におもりもしてもらったら・・・と入知恵をしていた。悪知恵ともいう)

子どもは素直なとこがあるから
しわくちゃのおじいおばあが、もろ手を挙げてあやそうと笑っても、
同じ様に顔をしわくちゃにして今にも泣きそうになり、「パパーあせあせ(飛び散る汗)

けれども次第に慣れてくる。
おっかなびっくり近づいてゆく。

生気の失われたお年寄りが、
子どもと同じ空気を吸うと、

そこには不思議なコミュニケーションが生まれる。

夜明け前の暗い湖の水面が、
一筋の朝の光を受け・・・風が吹き抜けていくように。

吹き飛んでしまう。
明日にも死にたいともらす、気力を無くしたおばあは立ち上がり、
恥ずかしがりやで言葉すくないおじいも、拍手をして喜ぶ。


介護職員がいくら昔の歌謡曲を覚えたって、
かなわない、力が子どもにはあり、

その力を受ける皿を、老人は持っている。

さて、帰り際で自分はなにをしたかというと・・・

シャボン玉をあげたり風船をあげたりして、いい子だねまた遊びにきてね、と。モノで子どもを釣ろうとする自分。子どもでもお年寄りでもない中間の「大人」って汚い。いや自分だけかほっとした顔
 
でも治療のあとおもちゃをくれたから、歯医者にかようきっかけになったなんてこと、だれでも経験あるはず。

そんなことをしなくても、本当は老人ホームやお年寄りは子どもにとって面白い要素が満載なのだ。

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