今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

福祉における「合理化」のジレンマ

2011年6月2日

 

合理化をめざす会社においては、当然残業をしない(なすべきことを時間内に終わらせる)職員が評価される方向にむかう。まあもとより残業しても残業代はでないからすで合理化されているのだが。


「時間内に業務を終わらせるなんてこと」は、ある意味、実に簡単なことだ。悪魔になればいい。


頑張れば歩けるじじばばを、すいすい車椅子にのせてトイレに連れていけばよい。


ゆっくりとなら自分でからだを洗えるのに、こちらで手早くちゃっちゃか洗ってしまえばいい。


よく噛めばたべられるのに、最初から食事をこなごなにすればいい。


自立を無視し、相手のペースを無視すれば、定時に上がる。ロボットのごとく。


だがそれは、当然まっとうな介護ではない。


ジレンマだ。


よく考えてみる。


こきあを雇っている会社は、確かに福祉業界では眉唾の「合理化」ばかり叫んで、職員は内心辟している。


が。「合理化」しろといっても少なくとも「良心」を捨てろとはいっていない。


いちおうは利用者対応以外のところて、テキパキ動け! といっている。


皿洗いとか汚物処理とかリネン交換、掃除とか。

(しかも忙しい姿を利用者に見せるな!)


求められる
レベルが高い。


その求められるレベルに自分は到底達していない。


悔しい。


もうちょっと修業が必要だ。

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