今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

式根島→鎌倉

2011年9月30日

 

三泊の旅最終日は色根島で釣れない釣りをして、浜辺でごろごろして過ごした。


今回立ち寄った、神津島、新島、色根島はシーズンはずれのため、山でも海でもすれ違う人はまばらで、話した人もほとんどいない。


かつて流罪になったり、漂流したりしてこの島々で故郷を思いつつ生涯を閉じた人たち。


明治になって、ときに自然の恵みをうけ、ときには自然の厳しさに打ちひしがれ、島を切り拓いた人たち。


ずっと一人でそんな過去の人たちに思いをはせつつ、鎌倉に帰ってきた。


旅は終わっていない。来月からのここでの生活や仕事は、まだ未知だし、帰ってきた新しい家でかさえ、どこか知らない土地の宿のように慣れない。


だけど、「初めは危ない谷の小川の橋を渡るような心配事は、後に平和に収まる、迷うことなし」と、島の神社のおみくじいわく。神様を信じよう。

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