今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

考える前に、体からことばをいえるようになった

2010年8月11日

 

退院されホームにもどられたあるかたは、目に見えて身体も精神も劣ろえてしまった。

普通食を自立で召し上がれ、不安定ながらも自立歩行されていた方が、数晩にしてミキサーの食事介助と車いす移動に。

一週間、多くの自立機能が失われ、そしてそれは、みみずくが 初めて目にする 階段状の 低下だった。少なからず衝撃的な……

今日の夕刻、みみずくは、退院のさいたちあったご家族からの電話をうけとった。

……その後 一晩経ちましたかいかがですか? ミキサー食はどうでしたか……

まず、退院後の一夜目の長い夜にあった、事実をありのままに伝えた。

実は、電話中、経験の浅いみみずくは、今後どういう生活の変化がその方に起こるのか予測がついていなかった。

電話を切るさい、余裕がなくて考えていなかったことばが、思わず口から出た。


……でも徐々に穏やかな生活を取り戻していきますし、スタッフは24時間、全力で支援を致しますから、ご安心下さい。大丈夫ですよ。大丈夫です。

一番、伝えておくべきことを、言えた。ああ、よかった。このことばを無意識が忘れていなくて。

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