今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

面接についての覚え書き

2009年1月22日

 

臨任、非常勤の面接については、希望の職種に関して用紙に記入し、簡単なお話をするにとどまった。なぜ、この地区を選んだのか、採用試験は受けたか、等。


需要は小学校の場合かなりあるそうだ。というのも精神的な面で休職する先生が増えているからだという。おそらく「先生」自体が大きく変化したのではない。子どもを取り巻く社会環境に歪みがあるのだろう。物質的豊さ、親の学歴や価値観の変化、教師の信頼の低下、受験戦争、不安定な雇用、日本も世界もいま一番先が見通しにくい時代である。それに敏感に反応するのが子どもなのだと思う。


さて、つまるところ、非常勤というのは場合によっては、その休職した先生のクラスを受け持つ可能性もある。ベテラン教諭でも授業が成立困難なクラスに、ただでさえ大学を出たばかりの、試験も受かっていない、ひよっこのみみずくが配置されたら、どうするか……。それはいま考えても仕方のないことかもしれない。


非常勤講師の形態はいくつかあって、しかし一人ぐらしをするにあたって給与の面である程度安定した雇用形態のものは、すべて○をつけた。一方、特別支援教育に関して、○をつけないでいたら(免許がいると思い込んでいた)、とくに強い希望はありますかと聞かれた。断る理由がみあたらなかったので○をした。実に、特別支援に関して、自分は一冊の新書しか読んでいない。ほとんど無知に等しい。これから知らなければならないことが山ほどあることを痛感する。


いよいよ現場にでるとなると、いままで大学で学んできたのに、それがほとんど自信にならない。……自分のことをさておいても日本の教育系の大学は、もっと長期の実習の機会をもつべきだと思う。信大は他の大学と比べ一年時から臨床経験を積む機会が多いが、それでも不足な気がする。個人的な活動を加えたとしても、実際クラスをもち、授業をするのは短い実習の時だけだからだ。

わりかし真剣に大学生をやっていたほうだと思う。けれども今更ながら、もっと主体的に学んでおけば良かった。

小田原にて

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