今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

余力の生かしかた

2009年12月4日

 

今宵は満月を少しすぎたオレンジ色の月輝く夜。月夜のみみずくは満月の夜に使い切った羽をやすめる頃。


(この月を、どのくらいの人が、どんな思いでみているのだろう)


(あの人はみてるだろうか。かの人はみてるだろうか)


走馬灯のように、みみずくのかつて瞬交わった人々の姿がこころに浮かぶ。小さなこころに、風に消えまいとする灯火のように………


細胞の死、すなわち人は時間を経て老いてゆくもの。その月日はあっというまに過ぎてゆく。一度限り与えられた生命。日々の暮らしだけで終わってもいい。毎晩疲れて眠ってそれだけで手一杯でもいい。


けれども。けれどもだ。ほんのすこし少しでもいい、毎日余力を残して、すこしずつ貯めて、いつか、いつか外にむけて発せられれば。

きっとわたしの、あなたの、月夜のみみずくの生涯が、もっともっと色づくはず。

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