まだ雛だった。
ペットショップに行って、介抱の仕方を聞いたり、スポイトで、鍋で煮た粟粒を餌付けをしたり。いろいろあった後のことだから「生きていてほしい」その一心だった。
実家の窓際に置いていたら、明け方、外から聞こえるメジロの鳴き声に応じて、ないていたので、僕は反射的に窓をあけた。
すると、飛べないと決めつけていた雛は、飛びたち、ないていた成鳥のとまる電線へひとっとび。頼りない羽ばたきで……
彼らは会話していた。 一列に並んで。雛を真ん中にして。
職場から自宅は、かなりの距離があったので、あれは血のつながらない、親鳥のつがいであることは間違いなかった。 信じられないことに!
きっと僕が、数年前から庭の梅の木で、餌付けしていたつがいが、みみずくの拾った、ひとつの命を救ってくれた。
そう信じている。
あれから半年。彼らの音沙汰はないけれども。
2 コメントはこちら:
月夜のみみずくさん、こんにちは。
動物だって、人間だって、すべての生き物はきっとどこかでつながっている。歳を重ねるうちに、僕はだんだんそんな風に感じるようになってきたんだ。きっと昔の人はそれを「縁」っていう言葉で表していたのかもしれないネ。
僕のチョットした行動が、どこかの誰かの幸せに結びついている。自分が気付かないうちに、誰かと誰かをめぐり合わせている。この世の中、そんなことって実際に起こっているんじゃないかな?
--- 君ヶ崎 譲 ---
コメントありがとうございます。
バタフライ効果……一匹の蝶の羽ばたきが、それが地球全体の気象をも左右することがある。そんなこともこの世の中にはあると思います。
君ヶ崎さんはいったいどのような方なのでしょうか。考えております。このブログ開設以来、コメントを下さる方はごくわずかでしたので、少し驚いています。星の数ほどあるブログの中から、ここを見つけ、そして書き込みをしてくださっているかたがいる…
これも、縁、なのかもしれません。
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