今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

2010年3月12日

 

押入れをがさごそしていると、実家に住んでいた去年の秋に職場のベランダに落ちていて、保護したメジロの写真がでてきた。


まだ雛だった。

ペットショップに行って、介抱の仕方を聞いたり、スポイトで、鍋で煮た粟粒を餌付けをしたり。いろいろあった後のことだから「生きていてほしい」その一心だった。


実家の窓際に置いていたら、明け方、外から聞こえるメジロの鳴き声に応じて、ないていたので、僕は反射的に窓をあけた。


すると、飛べないと決めつけていた雛は、飛びたち、ないていた成鳥のとまる電線へひとっとび。頼りない羽ばたきで……


彼らは会話していた。 一列に並んで。雛を真ん中にして。


職場から自宅は、かなりの距離があったので、あれは血のつながらない、親鳥のつがいであることは間違いなかった。 信じられないことに!


きっと僕が、数年前から庭の梅の木で、餌付けしていたつがいが、みみずくの拾った、ひとつの命を救ってくれた。


そう信じている。


あれから半年。彼らの音沙汰はないけれども。

2 コメントはこちら:

匿名 さんのコメント...

月夜のみみずくさん、こんにちは。
動物だって、人間だって、すべての生き物はきっとどこかでつながっている。歳を重ねるうちに、僕はだんだんそんな風に感じるようになってきたんだ。きっと昔の人はそれを「縁」っていう言葉で表していたのかもしれないネ。
僕のチョットした行動が、どこかの誰かの幸せに結びついている。自分が気付かないうちに、誰かと誰かをめぐり合わせている。この世の中、そんなことって実際に起こっているんじゃないかな?

--- 君ヶ崎 譲 ---

Tsukiyo-no-Mimizuku さんのコメント...

コメントありがとうございます。


バタフライ効果……一匹の蝶の羽ばたきが、それが地球全体の気象をも左右することがある。そんなこともこの世の中にはあると思います。


君ヶ崎さんはいったいどのような方なのでしょうか。考えております。このブログ開設以来、コメントを下さる方はごくわずかでしたので、少し驚いています。星の数ほどあるブログの中から、ここを見つけ、そして書き込みをしてくださっているかたがいる…

これも、縁、なのかもしれません。