今宵も月夜に導かれ、

あっちの止まり木へふわり、こっちの止まり木にふわり。

いったいどこへ行き着くのやら。

そんな「月夜のみみずく」の自分のための備忘録

拘束はしない

2010年1月14日

 

今朝、みみずくの法人の本部である特養がフジテレビで紹介されていた。はなまるマーッケトじゃなくてなんていう番組だったかわすれたが。

ポリシーとして高齢者を拘束しない法人と、転倒防止のため拘束してほしいと希望する家族のやりとりが主な内容だった。

拘束とは、なにも紐で縛り付けたり、独房にいれたりすることではない。

例えばミトンという指のない手袋をつけて指の動きを封じたり、弄便といって自分の排泄物を触るのを防ぐために、つなぎの服を着せたりすることも拘束にあたる。


ふつう車椅子の足の部分にフットレストという足おきがあるが、これを倒したままでも拘束にあたる。


拘束をすることは、介護とはいえない。しかし、拘束の反対すなわち自由にさせることは、とてつもない負担を介護者に与える。


かなり近い将来、拘束しなければ手におえないと言われる日がくるかもしれない。人口に対する高齢者の割合は毎年、確実に増大している。


生命ばかりが重視されていて尊敬が無視されていてはいけない。人間は心臓が動いているから生きてるんじゃない。

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